停滞した梅雨前線により、いつとはなしに雨が落ちている梅雨の奈良の朝、
東の春日奥山、谷筋から湧き出す雲に若草山や御蓋山が見え隠れする。
午前8時半
今日5月19日の誕生日の花は「サツキ、皐月・杜鵑 」、旧暦の皐月に咲くこと
からのよう、花壇のサツキはもうほぼ満開状態、少し早いように感じる。
花言葉は岩肌などの厳しい自然に耐えて咲く姿から 「節制・節約」と。
16日の日曜日の午後3時前、東大寺西裏の水門町を抜けて奈良国立博物館へ
の途中、「依水園」前で連れ合いが急に、入園料が昨年度から無料になった
隣の「吉城園」を観たいと言い出す。
👇依水園の門 吉城川 👇吉城園の門
鹿が入らないように、戸が閉まっていますが開けて入れば受付があり、
ここで体温測定とアルコール消毒をして、順路に従い、右手へ上がる
吉城園は「興福寺古絵図」に載る興福寺子院の摩尼珠院(まにしゅいん)があり、
明治に正法院家の所有となり大正8年(1919年)この建物と庭園が作られた。
昭和の終わりから奈良県が所有し、池の庭、苔の庭、茶花の庭の3つの庭からなる庭園で、苔の庭には離れ茶室があり、有料で貸し出されている。
左手には上の方へ昇る道は「あずまや」に
前方には「旧正法院家住宅(奈良県有形文化財)」が現れ、シンボルツリーの
赤松が見事な枝ぶりで迎えてくれる。
池の庭は、江戸時代からの自然の地形、起伏、曲線を巧みに利用し、西に建つ
建物と一体となるよう造られ、小高い「あずまや」から眺めるのが良い。
なお2022年に建築家・隈研吾デザインの最高級インターナショナルホテルの一部になるそうで、今後一般公開は難しいのではないだろうか。
急ぎ足で、次の苔の庭の「離れ茶室」へと急ぐ
内部は・・・ここまでしか入れず
鉄鉢型の手水鉢 、そして待合へと
逆側から
待合です。
どこかの基礎の大きな石が、茶室と苔の庭を繋ぐ
苔の庭です。
反対側から見れば・・・
一段上がれば「茶花の庭」です。
もう東側は「氷室神社」の境内。
咲いている花々は・・・
戻る道、苔の庭から、遠くに十三重の石塔が・・・
左側の吉城川沿いをいけば、受け付け横に。
もう一度ゆっくり来たい庭になりましたが・・・
森トラストさんの「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」の行方では、今後も
この庭園が一般公開されるとは限らないかも、今のうちかな?。