遠く東の春日奥山は霞む暖かな春の朝、夜明け頃の12.3℃から11時迄には
21.5℃に達し、昼過ぎには夏日一歩手前の24℃迄上がると予報されている。
11時、20.2℃、59%
この陽気で桜の開花が進み、奈良地方気象台も今日満開の発表があるかも。
霞む春日奥山(505m)原始林の緑に華やかな色が、山桜が咲きだしたようです。
中腹の標高342m若草山頂も桜が見頃を迎えている。
昨日の佐保川の花見を紹介します。往路ー、復路ー
新二条橋を出発、
左岸を上流へ、ニュウナイスズメの観察会中を過ぎて歩く。
この辺りは散る花もあり、花筏
大宮橋からはぐっと人出が増え、中国語や英語が聞こえてくる。
遠くには若草山山頂も見えている。
春の柔らかな日差しに、水面も鈍く光り、
シートを敷いて花見弁当?
佐保川小学校前の倉城橋付近では「水辺の学校」が設置されている。
飛び石が置かれて、対岸へと行き来する子供も・・・
佐保川小学校前に万葉歌碑がある。
万葉集 巻七 1123 作者不詳
『佐保川の 清き河原に 鳴く千鳥 かはずと二つ 忘れかねつも』
意味)佐保川の清らかな川原で鳴く千鳥、
そして河鹿とこの二つのものは、忘れようにも忘れられない。
ランドセルを背負った新一年生が前撮り、数組見ました。
海外から結婚式の前撮りでしょうか
JR西日本・奈良線の踏切で221系に
江戸末期の奈良奉行「川路聖謨」が、奈良町〜郡山城下の物流ルート確保のために佐保川沿いに植樹されたといわれる「川路桜」
この前には、佐保川の桜保存会の方々の出店と募金活動がされています。
永楽橋付近には「佐保せせらぎの里」の施設が・・・
もう住宅街へと道は続きサクラはなくなる
その手前に小さな公園に、川べりに万葉歌碑がある。
かつてこの辺りは柳がたくさん生えていたと言い、
作者は、大伴家持を養育したともいわれる「大伴坂上郎女」
万葉集巻8 1433
原)『打上 佐保能河原之 青柳者 今者春部登 成尓鶏類鴨』
「うちのぼる 佐保の川原の 青柳(あおやぎ)は今は春べと なりにけるかも」
反対側の民家脇にも小さな歌碑があるも、気にする人はいない。
万葉集巻四 715 大伴宿祢家持:娘子に贈る歌七首(うち一首)
『千鳥鳴く 佐保の川門(かはと)の 清き瀬を 馬打ち渡し いつか通はむ』
そしてこの公園のメインは「法蓮野神」の石碑、このイチョウが野神かな。
野神さんは、田の神、作神、農神、百姓神と呼ばれる農耕神で、この辺りは
田畑が広がっていた名残ですね。
住宅地を50m程抜けると、「大仏鉄道記念公園」前に出ます。
佐保川左岸を下流へ続く。