ケロの与太

「全力で与太話」
読んだら忘れてください(” ̄▽ ̄)ゞ  

小さいお客さま・戻さないお客さま

2014年10月20日 | ケロりん商店
   




目の前にあったポケモンのお菓子を手にとって
しばらく眺めて
さあ、もう
ママのところに行くから元に戻そう・・

としたら

そのお菓子は実は、
とても自分の手の届かないような高い棚の上が定位置だと気がついた
小さいお客様

仕方なく、探してやってきたママに戻してもらおうとしたら
お願いする前に、怒られてしまいました。

「んもう・・今日はお菓子買わないって言ったでしょう?早く戻しなさい!



小さいお客様は勿論
これがママが買わないお菓子だ
ということもわかっていましたし
元に戻さなければいけないこともわかっていました
そのつもりだったんです



だけど、それは出来なかった

だって


高いところにあったから!(号泣)

小さいお客様のお母さんは、更に小さいお客様を連れていて
余裕がなさそう。
「こちらで戻しておきます、ありがとうございます。」
と声をかけて、商品はお預かり。


とぼとぼとお母さんの後ろについてレジに向かうちっちゃな背中を見送りながら
エールを送ります
君は悪くないよ。
ちょっと手にとって、ちゃんと戻そうとした。
ちゃんとママに自分の言い分も言えた。

悪いのは
君が来る前に、お菓子を元の場所に戻さなかった人だよ・・。

いつも
小さいお兄ちゃんお姉ちゃんは
「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」「ふらふらしないで!」「ここで待ってて。」

リモートコントロール。
頑張れ
小さいお兄ちゃんおねえちゃん・・( ̄▽ ̄)ノ




さて
お店の商品を一度カゴに入れ
レジを通る前に、やっぱ要らないや~
となった時
所構わずその場に放置するお客様は特に珍しくありません。

ああ、
サッポロ一番塩らーめんが先に目に入ったけど、
新発売のトロッと麺を試すことにしたのね・・

ああ、そうよ、今日ならこっちがお得だもの、そうなるよね。

その、ストーリーが見えたりして
面白かったりします。


「まったく、戻してよね~!」と思わないわけではないですが
これはたぶん仕事のうち・・

近年は本当に高齢のお客様も増えました。
店内とは言え、
かなりの移動距離になってしまう場合もあります。

ただ、
その商品より安価な品の場所に置かれてしまった場合
次に来たお客様の
売価誤認を誘発したりもするので
出来るだけ、
元の場所に戻してほしいな?
と言うのは本音です。






そして・・

「ママぁ、これココじゃなかったよぉ?」
と、せっかくの問題定義をしているお子さんに
「いーのよ、店の人が戻すから。」
などと
しれっと
おっしゃっるお母様には


「・・・どんな教育しとんのじゃ
ゴルぁ!(`⌒´メ)凸」


と、
笑みを絶やさず
胸の内で罵っいる店員の気配を
感じていただきたいこともあります。




今日はそんな話です・・・・・・( ̄▽ ̄)ヾ





パートはパーツであること。

2014年10月17日 | ケロりん商店

職場で、大きな動きがあって
今ざわついています。
この10年、
元宝塚スターだと嘘をついたら本気にされてしまうほど美しく、狡猾な絶対女王(over70!)の腰巾着であった同僚が、
突然の退職願い。
女王の統治が大きく揺らぐ気配。
長年夢見てきた日が近づく気配です。

女王の衰退のカウントダウンが始まり
次期リーダーとそのサポーターの座をめぐっての水面下での動き。
ただでは終わらないとばかりに
女王による、
対、次期リーダー候補のネガティヴ・キャンペーンも始まりました。

そう・・
誇り高き女性というのは、一度そのプライドを傷つけると本当に厄介で
悪いう噂をすぐにリリース
上司の男性社員は、女王のゴキゲンを損ねるほうが面倒くさいので
噂の偽を知っていても
知らないふりを決め込んだりします。

そんな光景を幾度も目の当たりにして
長いものには率先して巻かれ、その懐に飛び込んできた私は
早速、斜陽の女王から「相談」という形で利用されようとしているけれど
私は結構なタヌキなので
女王にも
次期候補にも
どちらにも適当にいい顔をします。




・・・こんな生き方したことなかったのにな・<(; ̄ ・ ̄)・



この11年で、すっかり身についてしまいました。
ほとほと面倒くさいような
面白いような。

ちっぽけな時給をもらうために、ずいぶん汚れてしまいました。
そう思ったら、本当に割にあわない
でも、お金のためです。

こういう時こそ、
お金をもらうために四時間の時間を切り売りしているだけ
という事実を何度も認識し、
仕事に集中します。
私が働くのは、20時間稼働する職場の、ほんの4、5時間
勘違いしてはいけない
私はこの会社の「パートナー」なんかではない。
ごくごく小さいパーツ。


一番の新人が8年目という、ベテラン揃いで澱んだこの職場では
「自分がいなくなったら、この担当の仕事は成り立たない。」
なんてホンキで思ってる人
「私が折角整えたのに、私が帰った後メチャクチャにする人がいる」
とホンキで怒ったりする人がいます

5時間しかいないくせに
仕事なんか、させてもらえてるだけなのに
所詮、責任なんて取りたくても取れない身分なのに、

そんなに頑張ってココを理想の店にしたいなら
自分でコンビニでも経営しなはれ・・( ̄ー ̄)
と、思うんですが

そういう同僚に対して
「ほんとにね、困るよね」
とシンクロできる自分に時々嫌気が差してます。


社員がその現状を良しとするなら、パーツに善悪の判断は必要ない。
私達には黒く見えても、社員が白だと言ったら、それは白。
社員が思う色を目指すのが私の仕事。
私が目指すのは
社員にとって使い勝手のいいパーツ。


でも、頑張り屋サンのパートナーさん達は
この店のためには、こうある方がいいのに
お客様はこうしたほうが喜ぶのに
と、頼まれもしないことまで勝手に頑張って、
頑張っても報われないね・・・と肩寄せ合って嘆いてる


そこを素通りできたらカッコイイけど

そうだよねえ・・
なんて言っちゃってる。




私が純粋な気持ちでが全力で尽くすとしたら
この店のためでも
社員のためでもなく

競合店ひしめくこのエリアで、
この店を選んで来てくれたお客様のためだけです。



お客様は神様ですから・・・( ̄▽ ̄)


許された権限を駆使して
犬のように尽くします。




怒らせると祟る
気が短くて、本当に恐ろしい神様もいらしゃいますけれど・・







今日はそんな愚痴です。   電柱|ヽ(_ _|||)))) ゲロゲロ









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新商品が出た時は・・・

2014年09月09日 | ケロりん商店

アップル社がiPhone6と6プラスと妖怪ウォッ・・←違
を発表しましたね

この春、
息子は大学入学祝いに32GのiPhone5sを買ったばかりです・・
まあ、次が出ることは分かってたんですが
8万某の価格の値崩れはなかったですねえ・・
いいんですが




多くの人々は新しいものが好きみたいです。
新商品
ニューバージョン

新しいもの全て
スタイリッシュに見えるのって不思議ですね。


ただ、
食品のニューバージョンに関して言えば

中身はおんなじ
だけど
価格もおんなじ
でも




多くの場合内容量は減ってたりします・・



ドレッシングや野菜ジュ-スのボトル
以前に比べて笑っちゃうくらいスマートになりました。

スライスチーズの枚数は8枚から7枚になり

売れに売れてるグラノーラなんかも、
この度
さり気な~く一回分(40グラム)
減ったりしてマス。



こういう動きのない商品のほうが少ないのでは?
と思える昨今。

気がついていても
消費者側としてはこの事態
受け入れるしか無いんですが


もし、
お気に入りの
定番商品が
ニューバージョンになっていたら

一度
値下げ品コーナーを
チェックしてほしいっぱ




カエルの「くわっぱ」は
提案します。





時代に乗り遅れないように
入荷次第、棚にはいち早く
ニューバージョンを入れなくてはいけないので
それまでの、
量が減っていない旧バージョンが
早う売り切りたいという大人の事情で
格安価格で処分されていたりすることも


ある やも しれません。


量が多いのに、
お得なのに
値下げされて見切品にされてしまう

のですヨ



お客様の中には
見切り品を物色することを
恥と捉えられるのか
恥ずかしそうになさる方もおられるのですが




そんなことはありません!



見切り品コーナーは
宝の山よ?


私としては
「買い物上手さんのコーナー」と
看板立てたいくらいなの。




と、オレンジは力説しています。
もちろんそのコーナー名は
ケロマツ主任に速攻却下されました・・。






ただ、
このお話は
私の脳内のケロリン商店という小売店に務める
カエルとみかんの言うことで


実在する何者にも関係はない話・・( ̄ー ̄)ゞ







今日は、そんな話です。




















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穂高さんと蜂の巣

2014年08月02日 | ケロりん商店







ツバメの巣は空き家となりましたが、
今度は、蜂の巣が出来ました。


開店後、
ケロマツ主任の店内放送による招集がかかりました。
面倒くさいことが嫌いなケロマツ主任の放送は、
伝えたい・・というよりは、
早く言い切ってしまいたい気持ち満載の立て板に水
その声はスマートで若い車掌さんみたいで、嫌いじゃないんですが
どんな作業をしていても、とりあえず中断して集まらなければなりません。
うう、面倒くさい「なんだろう・・?」

売価表示ミスのクレーム報告か、棚卸しに向けての新たなミッションの通達か
いい話がないのは確かだったのですが
冷気あふれる店内から、蒸し風呂の店裏に向かいます。

「はい、お疲れ様です~、あんまり良くない話です。
えっと~あそこに蜂の巣が出来ました~。あの白い台車の裏っかわ、見える~?
隣にあった廃材の山を片付けたら出てきちゃいました。
気をつけてね?刺されないでね?
言ったからね?ちゃんと言ったからね?」

赴任してきた時は頼りなげなマスオさんのように見えたケロマツ主任
漫画のデフォルメそのままに、
目が「線」に見える人に初めて会ったなあ・・と思ったものでした。
そんないつも笑ってるような線のような眼の奥が、
要所要所でキラリと光るのを見つけたのはいつだったか

別に敷地内に蜂の巣が出来たことなど、業務中断で全員に伝える義務はないけれど
地域に住む、決して若くないおばさんの集合体である「パートナー」サンたちのトラブルは
事前に出来るだけ排除し、回避しようという社員のリスクマネジメント
「刺されて腫れが引かないので、この仕事無理~」とか
「ねー、これって労災出ないのぉ?」とか
言われると面倒くさいもんね。

そんなみんなは「・・はーい」と返事をしただけなんですが、
好奇心旺盛の私たち数人は現物を見に行きました。


ミツバチじゃなかったです。
黒がメインのボディにオレンジ色が挿し色の・・
なんかスズメっぽい感じの蜂でした。
ツバメは時期が来たら旅立ってくれますが、蜂は永住でしょうし
家が更に繁栄したら大変なことになりそう。
しかし、
この予算のない店が、業者を呼んでくれるとは思えない・・




「明日、穂高さんに取ってもらうんじゃないかな~。」
主任は当然のように言います。
主任じゃなくても、社員はみんなそう判断するでしょう。

「うわ~。やっぱり穂高さんなんですか・・」

穂高さんと言うのは、このお店の用務員サンのようなおじさん。
ハクション大魔王のコスプレが絶対似合うと思ってるのは、私だけのようですが
その仕事ぶりは、まさに呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃ・・的
女子トイレが詰まったと言われては、かっぽん持って出動し、
蛍光灯が切れたと言われては2m級の蛍光灯を小脇に抱えて駆けつける
穂高さんを思い出すとき、
脚立を持ち、フロア用の大きなバキュームクリーナーを押し、スパナを持ち、植木の手入れをする
そんな姿を思い出すに違いない、
まさに何でも屋的おじさん。

ていうか、何でも屋にも限界があろう?
というミッションを押し付けられている姿を見かねて、声をかけると

「こんな年寄り、アテにしてもらえるウチが、華なんですよ・・」
とにっこり笑って
「お前らでやれよ~っ!は後ろからね?」
と、舌を出す穏やかなお茶目。


でも蜂の巣なんて、プロでもないのにどうやって取るの・・?
翌日、件の台車を見たら
蜂の巣は根っこをだけを残して、切り取られていました。

「穂高さん、蜂の巣大丈夫でした?」

眩しい朝の光を背負って店の周りを掃き終えて帰ってきた穂高さんに
私は早速声をかけました

すると、耳を疑うような返事が帰ってきたのです





>









え?

え?

何の話?
「穂高さん、蜂の巣の話ですよ・・・?」


「美味しかったですよ。あれはやっぱりフライパンで醤油と炒るのがいいね・・」

「食べちゃったんですか!」
「うん。」

穂高さんは懐かしそうに続けます。
中学高校の時は、本当によく取りました。
長野や群馬では貴重なタンパク源なんですよ。
スズメバチの巣なんかはね、厚い殻があって、火で炙っても中で生きてるから大変ですけどねえ
まあそういう時はちょっと殺虫剤をかけたりもするんですけど
基本は煙でね、花火を使うといいですよ。

「う、あ、へー・・あ、・・・で、
でも食べるなら、殺虫剤はまずいんじゃ・・」


「あはは、なぁに、子供の少々の腹下しは薬みたいなもんです。」



穂高さん恐るべし!



そしてその時思い出したんです。
あの中国の、「落ちたナゲット」「期限切れの青い肉」事件について、
5時に夢中!で中尾ミエさんがコメントしていたことを。

「なに言ってんのよう・・日本だってねえ、昔はそういうの、頓着しなかったわよぅ?
今までだって、大丈夫だったんなら、大丈夫じゃないの?」


・・よく言うなあ・・と思って見てたんですが




本当なのかも。




怖い怖いとよく見ることも出来ず、それに触れられもしなかった私達と
事も無げに捕獲して、調理して食べた穂高さん
そのひれ伏すべきトラブルシューティング
ザ・サバイバー・・ orz
幅はあるけど決して大柄ではない穂高さんの茶色い肌が
大樹の幹の様に見えました。





「あ!そうだ
あの蜂、
何蜂だったんですか?」

「ああ、あれは、
アシナガバチだったですね。」



アシナガバチかあ、
そういえばあんな巣が実家にもあった・・・
その昔、
奈良の野山で遊んでいたら、普通に遭遇する蜂でした
旧友のような蜂のはずだったのに、
私、思い出せなかった


40年の時を経て


都会ですっかり
ヘタレなおばさんになっちゃった・・














いろんなブログが見られるので登録しました。
が、
クリックをお願いしているのは、私ではありません
どうぞお気遣いなく( ̄▽ ̄:)ゞ
  ↓

ツバメの舞った季節

2014年07月16日 | ケロりん商店


お店の裏口の高いひさしに作られたツバメの巣には、
毎年ツバメがやって来ます
今年も、ツバメを見かけては、
「季節が巡って来たなあ・・」なんて喜んでたんですが
きてくれたと思ってたツバメがいたり
いなくなったり。

・・・おいおい、雛の顔はいつ見れるんだい?

毎日巣を見上げる気持ちは
新婚の息子夫婦に孫をせっつく姑みたいになっていたのですが
そのうち、
物件巡りにやってくる新婚ツバメたちに、どうやらこの巣は避けられてるのかもしれない・・
と思うようになりました。

お店の裏口は、頻繁にトラックが出入りするにもかかわらず
雀やセキレイたちが勇敢に餌をついばみに来ます。
バックしてくるトラックのタイヤが、彼らにどう映っているのかわかりませんが
ピー!ピー!と警告音を鳴らしながらバックするタイヤの速度に合わせて、
チテチテテ・・・と徒歩で避ける小さな彼らの肝っ玉に感心することしばしば。
そして、ここ最近は
そんな大胆な彼らを一瞬で蹴散らす
カラスの一団もここへ餌を探しにやって来るようになっていました
その影響力は驚異的で、
ひとたび彼らが現れると一週間はスズメたちも見かけることがありません。

いつの間にかうちの巣は、怖い系の人(?)のシマの中にある
ワケあり物件になってたんですね。


6月に入って、
町にはさらなるツバメたちがやって来た気配がしました。
街のアチコチにツバメが舞い、
巣の土地開発と建設ラッシュが始まった様に見えました
そしてそんな中
あのワケありの巣にも、
ちょっと身体の小さなツバメの夫婦が住み着いてくれました

アチコチの優良物件を取り逃して、ここしか来れるところが無かったのかな・・
そんな気弱な線の細さを感じさせるツバメたちでした。



一度だけ裏口で鋭い声を聞きつけて、慌てて空を見上げたら(←勤務中)
あの線の細い小さなツバメが、
カラスに空中戦を挑んでいるところを見ました。
本気のツバメの飛行速度の速いこと!
キレッキレの切り返し
ああ、あれが燕返しかあ・・
カラスは、文字通り体当たりで追い払われて行きました。

このツバメたちの子育ては約40日。(←数えてました)
巣の中でなんか逆立ちしているみたいにぎこちない様子で
卵を抱えていたのは3三週間(←見てました)
巣から頭を出した雛は二羽。
下から見上げる私達には、
その子育てはあまり順調ではなかった様に見えたけれど、
それでも二羽の雛は巣の端っこに掴まって、羽ばたきの練習が出来るまでになりました。
「後三日くらいでしょうかね?(喜)」
「え?・・さあ・・?」
ツバメウォッチャのコアな仲間が
もう少し増えるといいのですが・・


それから5日ほどしたある日
ひときわ賑やかなツバメの声がするので、慌てて裏口に出ると(←勤務中)
梅雨の晴れ間の眩しい陽の光の中で、沢山のアゲハチョウが飛んでるのを見ました。
いやいや、
それは蝶ではなくて
私の肩先くらいのところまでやってきては上昇を繰り返す、
4羽のツバメたちでした。

裏口の入り口ギリギリまでやってきて、私の頭の上
手を伸ばせば届きそうなところで旋回するそのフォルムは、
絵に描いたように美しく
その翼は日に透けて、ステンドグラスのように綺麗でした。







・・・ああ、今日行ってしまうんだな
これはツバメ達の挨拶なんだな


それがどのくらいの時間だったか、思い出せませんが
見とれている間に、
次々とツバメたちは空高く飛んでいってしまいました。
そして、
それは本当に
私が彼らを見た最後になりました。


とても寂しくなるのだけれど、祝福に満ちたその姿は
梅雨の晴れ間に相応しい爽やかさで
夏の到来を控えたこの季節が持つ、独特な勢いを含む空気のお陰で
感傷的にならずに見送れるのは
本当に助かりました。











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