自転車を漕ぐ朝七時半
風が幾らか心地よくなってきたような気がしないでもない8月も最終週
パリオリンピックでは
棒高跳びの世界記録が更新される場面に偶然出くわしました
人はまだ高く跳ぶんだ
と感動しました
かつて一世を風靡したセルゲイ・ブブカを
10センチ以上超えてるんだからすごい
😳😳😳
そんな訳で
記録は年々塗り替えられる
夏の最高気温も年々高くなる
体温の36度なんか
もはや全然あるある
38度と言われた日には
私の職場の出入り口で
何か燃えているかのような熱風が入り込んでる気がして
何事かと
何度も驚きました
ただの熱い外気だったんだけど
😳😳
陸上短距離の世界記録は
そろそろ人類の限界にきているらしい
と夫が言っていました
そうでしょうとも!😖
物事には限度がある
私の夏の忍耐力も限界を迎えてます
さて
夏の暑さの方には
限界はあるのかな
🤔🤔
そんな8月
異例の出来事として
通勤途中、動けなくなってる人に2人遭遇しました
1人はおじいさん
8分間ほど続く一直線の一本道の遥か遠く
並木の根元で足を投げ出してくつろいでいる人が見えた
けれど
その位置取りが微妙に道路の真ん中に近く
めったに通らないとはいえ
車が来たら不都合が生じる位置にも見える
あんなところに人がいる
朝のウォーキングの一休み?
違うか?
私は首をかしげ
自転車はどんどん対象の人物に近づいてゆく
とうとう通り過ぎるか止まるのかの判断を強いられる地点まで来て
ブレーキをかけて足をつき
おじいさんを
困窮者と決めつけたようなお声がけにはならないよう
「おはようございますぅぅ😳」
と気弱な挨拶をしました
果たして
驚いたような
すがるような目に捉えられ
私は近くの高校の時計塔で
出勤時間まで後15分だと確認しながら
覚悟を決めたのです
「どうかされましたか?」
「転んでな、立てんの」
「なんやフラフラして」
(うわぁ😖)
(転んだんだぁ)
(フラフラするんだぁ😖)
それは怪我のせい?
熱中症?
自転車を降り
スタンドを立て、カゴに入れていたリュックを背負うと
「立てないですか、フラフラするんですね」
と言いながら救助に乗り出す態勢になりつつ
実は
私の脳内で小人達が持ち出しているのは
全く別の話でした
子供の頃はよく
こんな時に何?!
と怒られたものだけど
その時
私がぼーっと考えていたのは
数年前の
市内の女子大生が起こした自転車事故のこと
事件を起こした当時20歳の女性は
左耳にイヤホン
左手にカフェのカップ
右手にスマホを持ちながら
電動アシスト自転車に乗っていて77歳の女性と衝突
商店街で突然転倒させられた女性は
頭を地面に強く打ち付け
脳挫傷で亡くなってしまった事故
若い世代のながらスマホ
<やってはいけない>を満載にした自転車走行が話題になったけれど
加害者の彼女は呆然と立ち尽くし
被害者の救助に参加することもなく
ただ
会う予定だった友人に
待ち合わせに行けなくなった事を知らせるLINEを入れていたらしく
それがネット民の怒りに火を注いだと聞いたことがありました
いや、
私もちょいと
職場に連絡を入れたいよ😓
このまま私が時間通りに出勤できないとなれば
4台のレジ立ち上げや店頭台車陳列・日配品補充等
開店までの60分タイムアタックを1人強いられる社員さんに
覚悟を決めてもらいたい
そして前もって
私の遅刻の免罪を申請したい
それは
目前の要救助者に全集中するためにも
気がかりを消しておく
大事なことのように思われます
ああ、そうか!
もしかしたら?
あの自転車事故を起こした娘もそんな気持ちだったかもしれない
優先順位は違う
けど
目の前の惨事に向き合うための彼女なりの行動だった
かもしれない
当事者になってみなければ
わからない気持ちって
あるのかもしれない😖
でも、連絡はやめました
単独開店タイムアタックは私もやったことがあるし
お店の商業活動なんてぶっちゃけなんとでもなる
けど
このおじいさんは違うかもしれない
これは非常時の人助け
遅刻するならしようじゃないのさ😭
「ウォーキングされてたんですか?」
「そう、転んでさっき助けてもらったんだけど」
「え?他の人に?」
「そう。座らせてもらって、でも立てんの」
私は無駄とわかっていながら
キョロキョロと
その人物を探してみました
それほどその時
人通りはなく
おじいさんの命運は私にかかってました
ああ、そうなんだぁ😖
見ず知らずの人にはあんまりお世話かけたくなかったのかな
つい<大丈夫です>って言っちゃったのかな
「ウォーキングはこれから?」
「いや、帰るとこだったんよ」
8時前でもう
早朝とは言えない暑さ
木陰だからまだ良いけど
このままどんどん暑くなるのはよくない
「お家は遠いですか?」
「いやもう、すぐそこ
学園の裏手の、黒松って家」
なんと😳!
自宅は近いのね!
「そうなんですね?!お家には誰がおられます?」
「嫁がおるよ」
こうなったら
黒松さんの家まで行って
とにかく奥さんに知らせよう
水をもらおう
持病とか身体の具合とかも教えてもらおう
走るとなると遠いけど
自転車だから速い
とは言え
奥さんもお年寄りだろうから
近所の人も巻き込もう
結果
この作戦は成功しました
このエリアは
私のアラサー子供達がよちよち歩きの頃から変わらない
敷地面積広めの庭付き一戸建てが並ぶ閑静な住宅街
ご隠居世代が多く
在宅率が高い
黒松さんに知らせる前に
お隣で庭の手入れをしていた男性に声をかけ
助けをお願いしました
黒松さんの奥さんへのお知らせも
ビックリ度低めになるよう
普段から仲良くしていると言うこの男性の奥さんにお願いすることにして
私は道路で座り続ける黒松さんのところへとんぼ返り
遠くご近所さん達がこちらに向かって来てくれるのを
その目で見てもらって
一緒に待ち
私は職場に向かったのでした
「黒松さんどしたぁ
あとは任せて〜」
これぞ
ご近所の連携
いや素晴らしい助かった〜😆
渡りに船を乗り継いだ気分で
伝書鳩のような
子どもの使いのような
私の短い救助活動は終わりました
これからは
こんな事が
多くなるのかもしれない
自分のために
他の人のために
OS-1ゼリーの1個でも
リュックに入れておこうか
と考えた
(そしてそれは未だ
リュックに入ってない😂)
今日は
2024年の
暑く長い夏の話
〜( ̄ー ̄)ノシ🥤
⚡🌀☀️🌀☔