【以前の話】
リサ がまだ赤ちゃんだった頃、
ドライブ好きなリサ を に乗せて
はじめてのところへ連れて行き、
人間夫婦がようやく訪問先を捜し当てて降りた時、
つい、フロントガラスを閉め忘れたものだから、
用事を済ませて車へ戻ったら、
リサ がおらん
リーちゃん ! リーちゃん !
いくら呼んでも、返事がない!!
首の鈴の音もせん
どこへ消えたろう??
もしリサ が 遠くへ一気に走り去ってたら、
私たち には、もう追い着けるはずも無い。
リーちゃん!!リーちゃん!!
ああ、どうしよう??
『 もしも明日から、毎日ここに来て待ったら、
いつかリサ に、また巡り会えるかしら??』
電光のようにそう思った瞬間
リサ・ママ、リサ・パパ、同時に
あ、いる
暗い畑地の真ん中で、
リサ の顔のまんなかの 『真っ白い三角ゾーン△』が
こっちを ふり向いたのが見えた
あとは無我夢中
リサめをガレージのどん詰まりまで追い詰め、
リサめが パッとジャンプして 逃げようとしたところを
人間パパ あやうく抱きとめる
リサ本人 は、危機感ゼロ!!
なぁんだ、もうつかまったかぁ~ ってなもんで、
バックシートで、すまして毛づくろい
おい、リーちゃん
あの時アンタの顔に真っ白い三角印が無かったら、
今頃は、野良だよ
のーのーと お姫さまでは居られんはず
分るかい??
その『△さまさま』と、思いなさいよ
そう云って、背中撫でてやる
わかっちゅ-かね??
いんげの??
(いいえ)
ぜんぜん分っちゃーせなーねー??
私らの負けやね~~
知らんちやー
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