マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

MTM07へのご来場ありがとうございました

2011-12-06 12:48:17 | Weblog
ようやくと2日間の疲れが抜けてきました。まずは会場にお越しいただいた方々にお礼申し上げます。



会場ではiPod Touchで再生する音楽をBlueSAMで聞けて、タイトル情報等が見れる様子をデモしました。多くの皆さんがケースを手にとると裏返してみようとなさるのですが、なにしろ急ごしらえのケースなもんでちゃんと蓋が閉まっていません。蓋が外れてしまい、中の基板がずっこけて出てきてしまうことしばしば。もともとしっかりと蓋がしまるようなケースでもないのもいけないのですけど。



そんなBluetooth部分をみたがる方のために、トラ技の記事で紹介した実験ボードも持参。「紹介記事が掲載されています」とご案内すると、多くの方が「買ってあるので、帰ったら読んでみます」とおっしゃってくださいました。また、その場で購入を即決してくださる方もいらっしゃり、ありがたい限りです。決して安くはない買い物なので、「そんなに簡単に決断しちゃって、いいの?」とちょっと心配になってしまいます。技術的質問にはできるだけお答えしますので、購入された方は遠慮なくメールでご連絡ください。

また、すでに購入された方も4名訪ねてくださり、挨拶をかわすことができました。ほんと嬉しい限りです。

会場でみなさんと話をしてみると、HIDができるモジュールを探しているという方が何人かいらっしゃいました。WT32はHIDプロファイルもサポートしていますが、デバイス側だけでホスト側はサポートしません。ほとんどの方は、デバイス側に興味があるようなので、使えそうでもありますがWT32のHIDサポートには機能的な制約もあるので、そのあたりの確認が必要になるかもしれません。このへんの事情については、簡単に調べて次回の記事にしようかと思います。

残念ながら今年はW-SIMジャケットの用意が間に合わなかったので、代わりにCMOSカメラを持っていきました。こちらは、視線を向けた人だけを対象に控えめにデモ。




バーコード読み取りのデモをしましたが、電子工作に興味のある人からは、すぐにどうやってカメラつなげているのかの質問が飛んできます。一方、多くの人からは「ふーん。QRコードはできないの?」というツッコミを頂戴します。携帯電話でもできることなので、これだけでは訴求力に欠けているのは確かで、当初から予想された反応でもあります。

カメラはUSB給電で動かしているのですが、USBケーブルがつながっていると、コードの読み取りはPC側でやっているのだろうと思われる方がいらっしゃいました。そこで2日目は写真のように電池を使ったUSB電源を並べて配置することで、スタンドアロンで動作していることを強調できるようにしてみました。

説明文に示したように、CMOSカメラのデモとしては「バーコードリーダ」だけでなく「ナンバー読み取り」というのも用意してありました。こちらは、会場の光線やカメラの向きによって結果が左右されがちなデモでした。そのため、カメラに関心を持って質問された方や、知り合いの一部の方だけにデモさせていただきました。いずれ、当ブログでも簡単に紹介したいと思います。

今回の展示物では、BlueSAMでは SAM3S4A, CMOSカメラではSAM3S4Bと、どちらもATMELのCortex M3マイコン SAM3Sを使っています。使っているマイコンを尋ねる質問は、FAQなのであらかじめハードウェア概要を示した説明を用意しておきました。(最初の写真参照)。しかしながら、多くの方が、ATMELと聞くと 次に「AVRですか?」と尋ねられます。やはりATMELがARM出していることは認知度低いですね。そして、CMOSカメラの方ではOlimexのボードを使っていますので、1) ATMELベースであり, 2) ボード形状であるという2点から、「これって、Arduinoなの?」と聞かれる方もかなり多い印象。なんだか、

ATMEL --> AVR --> Arduino

という図式というか連想の流れができている感じ。恐るべし Arduino!!