マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

iOS5とHFP 1.6

2012-08-14 22:26:27 | WT32/BM20
Android 4.0でHFP 1.6がサポートされていないことがわかってガッカリしていましたが、今頃になってiOS5がHFP 1.6に対応していることを知りました。いままでもどこかで情報を目にしていたのかもしれませんが、iWRAP5側が対応していなかったため気に留めていなかったのかもしれません。

カミさんのiPod Touchを使ってつなげてみるとこうなりました。

余分なメッセージが出ないように、WT32側ではHFPのみをイネーブルしています。iOS5ではFaceTimeが Bluetooth対応したために、Bluetooth接続するとHFP接続ができます。

HFP 1.6らしいところは、最初のHFPのイベントメッセージが HFP 0 CODEC NEGOTIATIONとなっていることでわかります。これまではHFP 1.5だったので使用できるCODECはCVSDだけだったのですが、両者がHFP 1.6対応になったことでCVSDとmSBCをネゴして使えることを示すようになったようです。しかしながら実際にFaceTimeで着信を入れてみるとCODECとしてはCVSDが使われてしまいます。うーん、残念。残念ながらiWRAP5とiPod Touech側のどちらが悪いのか調べるすべを知りません。あるいはFaceTimeがそもそも16K音声対応していない可能性もあるかもしれませんね。

iPod TouchでFaceTimeを使う場合にはメールアドレスと紐づけて使いますが、Apple側では擬似的な電話番号を割り当てているらしく、CALLERIDとして見えるのが興味深いところです。でも、これではヘッドセット側ではメールアドレス表示できませんね。もう一つ気になるのは、HFP 0 STATUS "service" 0 となっていること。ネットワークサービスダウン状態なのに、いきなり着信入ってくるんですけど。。

MBAも先日 MacOS X 10.8 Mountain Lionに上げていたので、念のために確認してみました。同じくFaceTimeで着信いれてみました。

こちらはHFP接続した段階でCODECとしてCVSDが選択されてしまっています。確認しましたが、HFPのプロファイルバージョンは1.5のままでした。しかし、ちゃんと STATUS "service" 1が出ており網側サービスが利用可能なことが通知されています。ネットワークがAPPLEになっているのもちょっと面白いところです。しかしながら、着信入れても発信者番号の通知は出ていません。

Mountain LionになってさらにiOS5との統合が進んでいると言われていますが、Bluetoothに関してはまだまだ動作に細かな違いが残っているようです。