家の斜め前方には、神明宮があります。
真ん中の写真(本日写す)の左の石造物が衣笠大神です。(自然石で高さ1.63メートルの蚕神塔です)
酒井正保著「ふるさと昔話」(○○町神明宮の衣笠大神)に蚕神成立の貴重な物語が残されている。(参照)→
むかし、名主の家に一匹の白馬が飼われていたんだとさ。
ところがその馬は、いつの間にか名主の娘と恋仲になってしまって、娘が与える餌以外は食べなくなっちゅうまったんだとさ。
名主の家で働いてる番頭が、そのことを名主に話すと、名主は「その白馬ぁ殺してしまえ」と番頭にいいつけたと。
番頭は娘に知れねえように、河原で白馬を殺してしまったんだと。
白馬がいなくなったことにきずいた娘は、白馬を夢中で探したが、どうしても見つかんねえんだと。 ところが白馬は殺され皮は剥がされて河原に干してあったんだとさ。
それを見た娘は大声で泣きながら、白馬のもとに近寄ると、白馬の皮は娘の体をクルクルと巻き込んで、あれよあれよという間に空高く舞い上がってしまったんだとさ。
それから一年目、空から白い虫と黒い虫が降ってきたんだとさ。 その虫は桑の葉を食べ糸をうんとはきだしたんだと。
その虫の白い方が娘で、黒い方が馬だったんだとさ。その白い虫と黒い虫が「蚕」になり、あとで蚕の守護神になったんだとさ。 おしまい
追記: 3月と四月の読書・・・
1.最後の場所 秋元 康 2.朱の丸御用船 吉村 昭 3.日本経済入門 4.すべて辛抱 半村 良 5.くりやのくりごと 6.落花流水 7.老いの探求 8.シングルライフ孤独を考える・・・・・・・やっぱり時代小説がいいなあ
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