超スローライフな日々

丑のように、ゆっくりとマイペースでいきたかった2009年も過ぎ寅年ーそれから15年の歳月が経ちました。

Franz Liszt

2006-07-23 | 芸術
 フランツ・リスト(1811/10/22~1886/7/31)は、ハンガリー生まれのドイツ人。

 当時唯一のピアニスト兼作曲家で、交響詩の創始者としても知られ、『ピアノの魔術師』と呼ばれている。

 カンパネラとは、イタリア語で「鐘」を意味し、教会の鐘が鳴り響く様子を音楽にした曲です。

 ラ・カンパネラは、19世紀の名バイオリニスト、ニッコロ・パガニーニ(1782~1840)のバイオリン協奏曲第二番第三楽章を元に、『パガニーニ大練習曲』として、ピアノ独奏用に編曲したものです。

 リストは若い頃、パガニーニのバイオリンの演奏を聴いて、その超人的な名人芸に感動し、「俺は ピアノのパガニ-ニになるんだ。」と叫んだのはあまりにも有名な話です。

 ピアノ演奏法の拡充に心を砕いていたリストにとっては、たいへん大きな示唆を与えるものでした。

 『パガニーニ大練習曲』は、その影響がはっきりと具体化したものといえます。

 「鐘」の音を模したこの曲は、原曲よりもさらに輝かしく鳴り響きます。

愛の賛歌

2006-05-14 | 芸術
 結婚式などでおなじみ「愛の賛歌」フランスを代表するシャンソン歌手・エディット・ピアフの曲ピアフは恋多き人生を送りまさに生きるスキャンダルのような人だったのですが、それもその才能と実績で “ピアフの生き方こそシャンソンだ”と言わしめた人です。

 この「愛の賛歌」は、そのピアフが不倫相手のセルダンにささげた曲ですがなんとセルダンはその曲を聴かないまま飛行機事故で死亡してしまいます。

 つまりこれは世間に認められない相手に愛を誓った歌でありながらその相手への弔いの歌にもなってしまったというわけです。

 青空が私たちの上に落ちてくるかもしれない。  

 地球がひっくり返るかもしれない 大したことじゃない、
 あなたが愛してくれるなら

 世の中すべてのことはどうでもいい  
 恋が私の毎朝を満たしてくれれば

 私の体があなたの手の下でふるえているかぎり  
 重大問題も大したことじゃない

 あなたが愛してくれるのだから
 世界の果てまでも行きましょう 
 金髪に染めもしましょう   

 もしもあなたがそうお望みなら
 月を取りに行きましょう  
 宝物を盗みに行きましょう

 もしもあなたがそうお望みなら
 祖国を見捨ててもいい
 友達を見捨ててもいい

 もしもあなたがそうお望みなら
 人は私を笑うかもしれないけど
 私はなんでもやってのけます

 もしもあなたがそうお望みなら
 もしもいつの日か、
 人生があなたを奪っても  

 もしもあなたが死んで、遠いところへいってしまっても
 大したことじゃない、

 あなたが愛してくれるのなら
 なぜなら私もまた死ぬのですから

 私たちは永遠の中に生き  
 広々とした青空の中で
 なんの問題もない空の中で  

 恋人よ 
 愛し合っているのだから
 神さまがまたふたりを結びつけてくれるでしょう

パリを魅了した異邦人

2006-03-20 | 芸術
─今、明かされる伝説の画家のすべて
 今年は藤田嗣治の生誕120年にあたります。これを記念して、その全画業を紹介する展覧会が初めて東京近代美術館で開催されます。

 藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886-1968)は、東京美術学校を卒業後、フランスに渡り、モディリアニらとともにエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。とりわけ、裸婦に代表される“乳白色の肌”の優美な美しさは、多くの人々の心をとらえました。その後中南米を旅行して日本に帰国し、二科展で活躍するとともに、第二次世界大戦中は戦争画も描きます。大戦が終わるとフランスに戻り、やがて帰化して、再び日本の土を踏むことはありませんでした。

 こうした波乱に満ちた生涯ゆえに、これまで藤田は、ともすると、個々の作品の検証をおいて、数々の逸話に彩られた伝説の画家としてのみ語られてきた感があります。

 この展覧会は、パリ時代から晩年にいたるまでの代表作約100点を、フランスやベルギーを加えた国内外から集めて展示します。一人の芸術家としての藤田嗣治の全貌を、日本初公開作品約20点を含めたこれらの作品を通して探ることで、伝説ではない、あらたな藤田像を見出そうとするものです。

シュールレアリズムの世界

2006-03-14 | 芸術
 シュールレアリズム(超現実主義)は、二十世紀の二つの世界大戦のはざま、人間の心の中に潜む無意識や夢、欲望などに注目して、日常とかけ離れた幻想的な世界を描いたり、人間の意識の底に隠された想像力や不思議な力を解放しようとした芸術運動です。
 人は心の中にいろいろなことを考えて想像をふくらませていきます。しかし、それらを表現することは、大変難しいことでもあるのです。
 シュールレアリズムの作家たちが、目に見えない心の世界を表現しようとして試みた独自の表現方法を紹介しましょう。
 上の写真は大小を転換したものです。そのほか、球を浮かせたり、配置を転換させたり、存在しない生物を描いたり、質を転換したり、無機物に命を与えたり(擬人化)、物体を宙に浮かせたりいろいろな技法があります。