陸軍大尉若杉是俊の幼年学校魂
江森 敬治箸
「将来の陸軍大臣」とまで嘱望された幼年学校出の青年将校は、なぜ特攻として死んだのか。戦時下の青少年の心のひだを探るルポ
靖国神社の遊就館には戦没者の数々の遺品が収められています。この本の主人公、若杉是俊大尉の遺品は、3たび拝受した恩賜の銀時計の1つと、特攻出撃を前に書かれた両親への別れの手紙です。
戦前のエリートコース陸軍幼年学校に学び、「将来の陸軍大将」と衆目が一致していた若き逸材は、自ら特攻を志願し散華(さんげ)しました。しかし身近な人間には「特攻になるなよ」と自らの心情を語ってもいます。戦時下の超エリート日本男児が遺した日記と手紙を手がかりに、特攻隊員にとって、戦争とは、祖国とは、天皇とは何だったのかを、特攻生き残りの老人たちに導かれながら、著者は探っていきます。
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江森 敬治箸
「将来の陸軍大臣」とまで嘱望された幼年学校出の青年将校は、なぜ特攻として死んだのか。戦時下の青少年の心のひだを探るルポ
靖国神社の遊就館には戦没者の数々の遺品が収められています。この本の主人公、若杉是俊大尉の遺品は、3たび拝受した恩賜の銀時計の1つと、特攻出撃を前に書かれた両親への別れの手紙です。
戦前のエリートコース陸軍幼年学校に学び、「将来の陸軍大将」と衆目が一致していた若き逸材は、自ら特攻を志願し散華(さんげ)しました。しかし身近な人間には「特攻になるなよ」と自らの心情を語ってもいます。戦時下の超エリート日本男児が遺した日記と手紙を手がかりに、特攻隊員にとって、戦争とは、祖国とは、天皇とは何だったのかを、特攻生き残りの老人たちに導かれながら、著者は探っていきます。
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