発明の祖
2006-02-11 | 歴史

アメリカの発明王といえばエジソンだが、日本では佐久間象山(1811~1864)であろう。まだ行ったことはないが松代の象山記念館に行くと、彼が考えた通信機器や真空管などが数多く展示してあるそうです。
その中には、地震予知機、電気治療器、カメラ(当時は印影鏡といったらしい)といったものがあり、また日本で初めて電信実験に成功し、長野電鉄松代駅の近くに「日本電信発祥の地」の碑が立っているそうな。
21世紀の今だに地震予知は困難とされているが、象山が生きていればその予知機なるものを完成させていたかもしれませんね。電気治療器なるものはこれによって妻(勝海舟の妹)のコレラが治ったという説もあるそうです。
ダゲール(フランスの画家1787~1851)がカメラを発明したのが1837年、その11年後に島津藩主の島津斉彬が日本で最初にカメラを使ったそうだ。現存する日本最古のカメラは象山が使ったといわれている。
象山は信州松代藩出身で下級武士の子ながら、少年の頃から優れた才能の持ち主で、江戸に出てから蘭学を学び次第に西洋の知識を身につけ、その後西洋砲術を学び塾を開き、門下生には勝海舟、吉田松陰といった有能な人材がいた。松陰の密航事件の責任を取らされ8年間蟄居の身となるが、その後、将軍徳川家茂の命を受け公武合体論と開国幕府存続のために奔走する間、京都木屋町で尊皇攘夷派によって暗殺された。
今日は建国記念日。歴史を学ぶことにより、昔の人の苦労があってこそ、今の日本が成り立っていることを忘れてはならないと思います。
機会があれば象山記念館も訪れてみたいところです。
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