るいネットさんのサイトより
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=291610
<転載開始>
微生物の人体に対しての影響を調査する上で、まずは人間と細菌・微生物の共生について調べました。その中でも口腔内の細菌(善玉菌や悪玉菌)、重曹の有効性に関して探索したことを既知の内容も多々あると思いますが、列挙していきたいと思います。
引用元リンク(リンクリンク)です。
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成人のお口の中(口腔内:こうくうない)には100~300種もの細菌が存在します。この細菌は虫歯菌や歯周病原菌等の悪い作用を及ぼす菌種以外にも善玉菌と呼ばれる共生細菌が存在し口腔内環境の維持を行っています。そもそも赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。虫歯になりやすい体質は生まれつきではなく、親から子供に後天的に受け継がれていくと考えられています。虫歯になりやすい体質になるかどうかは、幼児期にどんな細菌を周囲の大人から感染させられるのかで決定します。お口の中の細菌叢は一人一人異なるので、虫歯菌の比率も個人個人で異なります。虫歯菌の中のミュータンスレンサ球菌は、歯が萌出するまでは口腔内に存在できません。この細菌はもともと人間の口の中に存在するものではないのです。なぜならミュータンスレンサ球菌は歯の表面上でしか棲息できない細菌だからなのです。ミュータンスレンサ球菌は、歯の表面でバイオフィルム(歯垢やプラークとも言う)を形成し、酸を産生させ虫歯を作ります。ミュータンスレンサ球菌は生後19か月(1歳7か月)から31か月(2歳7か月)の間に萌出したばかりの歯の表面に定着します(写真2-3)。生活を共にする周囲の大人の口腔からスプーンなどを介し幼児の口腔内に移され感染するのです。この時期に感染する機会がなければ、それ以後は感染する可能性はほとんどなくなります。一般的な考え方では完成された細菌叢のバランスは容易にくずれることはなく、後からミュータンスレンサ球菌が進入してきたとしても定着することは少ないと考えられています。ヒトが固有の口腔内細菌叢を獲得する時期は生後1歳7か月から2歳7か月ですので、この間にそれぞれの口腔内細菌叢のパターンが形成されます。したがって、お口の中に悪玉菌であるミュータンスレンサ球菌が含まれるか否かは、この時期に決定されるのです。この生後1歳7か月から2歳7か月までのわずか1年の間、母子感染を防ぐことができれば、お子様を虫歯の危険からかなりの確率で守れるということになります。乳幼児の口腔内細菌のほとんどが母親のものとDNAが一致しています。ですので、妊産婦さんはお口の中を清潔に保つことが必要なのです。
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口内のバイ菌を全て調べてみて解ってきている事があります。それは悪玉菌が繁殖し多く口内に住みつくためには口内が酸性である必要があるという事です。みなさんもpH〈ペーハー〉が7.0であれば中性で、水はpH7.0、そしてこの数値が7よりも低いと酸性で7よりも高いとアルカリ性だと昔学校で習っていると思います。この中でpHが6.6以下であると悪玉菌がとても良く繁殖する事が今解っています。そしてこの数値を上げれば上げるほど悪玉菌は繁殖できなくなり数を少なくしていきます。歯を溶かすためのpHは5.5以下である事も書いておきます。しかしなぜ虫歯のもととなる悪玉菌は口内が酸性である事を好むのでしょうか? 酸性の場合、陽イオンが多いのですが、悪玉菌は陽イオンと共に糖分をバイ菌内に浸透させて栄養を摂っています。そしてこの糖分をエネルギーにしてこんどは酸の陽イオンを体外に出しています。つまり口内が酸性であり糖分が存在すれば糖分は楽にバイ菌内に浸透でき、その際このバイ菌は口内をもっと酸性にして自分たちにとても居心地の良い環境を作るわけです。 もちろん、これがおこるためには悪玉菌のえさである糖分を口にいれる必要があります。実際は糖分に分解しやすい炭水化物に対しても同じ事が言えます。つまり白パンや白ご飯などもやはり虫歯の原因になり得ます。では、善玉菌、つまり酸を出さない菌のために良い食物はないのでしょうか? 最近ひとつわかった事があります。タンパク質を構成するアミノ酸の一種の“アルギニン”を何種類かの善玉菌は好んで摂取します。しかもこの善玉菌たちはこの際、酸と対抗するアルカリ性の物質を出します。そして “アルギニン”は食すると唾液腺内にも蓄えられよって唾液内に見られるようになります。つまり “アルギニン”は善玉菌を増やし、酸を中和させ悪玉菌には良くない口内の環境を作ってくれます。“アルギニン”はほうれん草、大豆、玄米、いろいろなナッツ、そしてえびなどに多く含まれています。ですから、ぜひ食べて下さい。やはり高糖炭水化物は多く摂らないでください。
また、水を多く飲む事も良い事です。水自身が口内を清浄しまた酸を薄めてくれますし、体に水分が足らないとまず量がへるのが唾液だからです。唾液は口内清浄、酸の中和、そして“アルギニン”が唾液内にあれば善玉菌の育成にも貢献します。
そして、口内のpHを6.6よりも上げるためにはもうひとつ出来る事があります。Baking Soda(重曹)の使用です。アメリカではこのBaking Sodaは1970年後半にとても歯磨きの使用に良いという説が出て、Baking SodaとPeroxideの混合されたものが良く使われ、しかしその後いろいろな理由で良くないという説が出、やっと1989年に発表された研究で実際の効果は普通の歯磨き粉と同じであるという事で結論がでていました。よって私自身もそう考えていました。しかし酸性を中和するもしくはアルカリ性に変えるという役目を考えるとBaking Sodaはとても良い素材になります。Baking Sodaは日本では多くの入浴剤に配合されています。pHは8.3あたりでちょうど口内のpHが6.6またはそれより低い場合うまく中和する役目をしてくれます。悪玉菌の住みにくい口内環境を作るのでBaking Sodaの使用は理に通っています。そこで、簡単なBaking Sodaの使い方をひとつ紹介します。まず、普通に市販されているBaking Sodaの粉をウィスキーなどを飲む時に使うShot Glassかそのような小さな入れ物に入れて洗面所に置いておいて下さい。そして歯磨きをする際、歯ブラシに自分の使っている歯磨き粉(ペースト)を付け、それをBaking Sodaの粉につけ、つまり歯磨き粉にBaking Sodaをまぶして、そのまま普通に歯を磨いて下さい。これを毎日普通に2回朝晩するだけでもその際にpHが上がり虫歯菌を減らす事に役立ちます。Baking Sodaがすでに入っている歯磨き粉を使う事も出来ますが、この場合Baking Sodaの量がはっきりしないという弱点があります。 やはり一番大事なのは毎日の歯磨きとフロスなのですが、それに加えて何でも助けになるものは使う価値があります。食事にも気をつけて口内の環境を良くして下さい。

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以上です。

<転載終了>