死ぬまでに一度観たいと思っていた作品、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻とジョルジュ・ド・ラ・トゥールの”大工の聖ヨセフ”。
幸せなことに、ベルニーニは、イタリアに行った時に、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールはルーブル美術館展で偶然にもその作品があって、観ることができました。
ベルニーニは、このブログでも記事にしましたが。
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聖テレジアの法悦 (The Ecstasy of Saint Therese)
1645-1652年 | 383×225cm | 大理石 | 高さ:350cm
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア聖堂 コルナーロ礼拝堂
ここ数日、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品が取り上げられていました。
何故、忘れられたのか、作品が40点ぐらいと少ないのか?と思っていましたら、こういう説明でした。
彼の死後に、彼の工房を引き継いで暫く画家だった息子が、貴族の称号を与えられたので、隠すために彼がパン屋の息子であったということや画家であることばかりでなく作品を処分したとか。
息子の背信、故郷の戦乱の歴史も重なり、世間から忘れ去られていったそうです。
カラバッジョをお手本にしたところも見受けられて、光と闇を上手く捉えた作品が多いです。
私の好きな作品
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大工の聖ヨセフ (Saint Joséph charpentier) 1640年頃
137×102cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)
手がろうそくの光で透ける感じや、大工の目や暗闇に浮き上がる感じが素晴らしいです。キリストもかわいい感じですし。
よく似た作品が、
聖ヨセフの夢(聖ヨセフの前に現れる天使)
(Songe de saint Joséph, dit aussi Ange apparaissant à saint Joséph)
制作年不明 | 93×81cm | 油彩・画布 | ナント美術館
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悔悛するマグダラのマリア(聖なる炎の前のマグダラのマリア) 1642-1644年頃
この作品は、ゆれる炎のと2種類あります。マグダラのマリアは、違った感じで数点あります。
ここに詳しく絵と解説があります。