読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

拓未 司著「虹色の皿」

2011-05-21 | た行
グリーンから始まり7色の色の各章での連作短編。
一流の料理人を目指して大阪の調理師学校に入学した小西比呂の料理人を目指しての奮闘と成長の青春物語。「皿に盛るのは僕自身」―トップシェフ憧れの本間シェフの言葉が人生を変えた!一流の料理人を目指す比呂。
卒業して、憧れの本間シェフが経営するフレンチレストランに就職出来たのだが、そこでの仕事は想像をはるかに超えたハードな毎日が待っていた。調理学校の恩師梨本教授や同級の洋介をはじめとする三人の個性的な仲間たちとの人間関係や、見た目はタイプだけど性格は苦手な「関西のおばちゃん」風の美女美穂に振り回されながら、仕事に恋に大忙しの比呂がたどりついた「自分らしい料理」とは・・・。
美味しそうな料理の描写や厨房の喧騒さや下働きの苦労など著者の経験からの筆使いはユーモアを交えた展開とあいまって主人公を応援しつつ最後まで面白く読めた。
ミステリーでデビューした著者だがこの路線のほうが面白いような気がする。
是非続編を読んでみたい。
2010年11月角川書店刊

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