1994年9月実業之日本社刊「シンゲン」の改題作。内戦の続くサラエボを訪れた若きフリージャーナリスト・柴田邦久は、セルビア兵から英雄的傭兵である“シンゲン”という日本人の存在を知らされる。足取りを追いかけ、アフガニスタンからメキシコへ。メキシコの紛争地帯でサパティスタ民族解放軍に居た“シンゲン”にようやく出会った柴田は、取材を兼ねて危険を顧みず行動を共にする。戦いとは無縁の日本に生まれながら「生きるために戦う」と言い切る天才的傭兵シンゲン。やがてアフリカのルワンダに飛ぶこと・・・。設定も展開も奇抜で面白く一気読みでした。古武道・大東流合気柔術の使い手「シンゲン」のキャラがいい。
2010年7月徳間文庫刊
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