冤罪被害者の物語。突然殺人者になってしまった男、江木雅史。
身に覚えのない殺人罪で有罪判決を受けた一人の青年の人生がどのように激変していくかを、強引に自白を迫った刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士、裁いた裁判官の視点で語られる。
身に覚えのない殺人の罪。それが彼から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。彼は服役後復讐を決意する。ほかに道はなかった。七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
しかしひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、その関連を見出した。しかも江木は行方不明。
単純なストーリーを冤罪を作り出した側である一人一人の立場での物語が時系列をバラバラにして折り込み混ざわさって描かれている。
深く考えさせられる重いテーマで、読んでいて息苦しくなる感じですが最後まで読ませます。
意外な結末の予想は残念ながら付いてしまったし、結局真実が明らかにならずに終るラストに悔いが残りますが
自分ならどうするだろうか、もし自分の家族がと・・・考えさせられた小説でした。
2010年10月 新潮社刊
身に覚えのない殺人罪で有罪判決を受けた一人の青年の人生がどのように激変していくかを、強引に自白を迫った刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士、裁いた裁判官の視点で語られる。
身に覚えのない殺人の罪。それが彼から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。彼は服役後復讐を決意する。ほかに道はなかった。七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
しかしひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、その関連を見出した。しかも江木は行方不明。
単純なストーリーを冤罪を作り出した側である一人一人の立場での物語が時系列をバラバラにして折り込み混ざわさって描かれている。
深く考えさせられる重いテーマで、読んでいて息苦しくなる感じですが最後まで読ませます。
意外な結末の予想は残念ながら付いてしまったし、結局真実が明らかにならずに終るラストに悔いが残りますが
自分ならどうするだろうか、もし自分の家族がと・・・考えさせられた小説でした。
2010年10月 新潮社刊
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