パワーバイオレンスとファンタジー、日本古来の歴史まで含めたアクション小説。第2次世界大戦前の上海。帝国陸軍特務機関所属の伊那雄一郎は、田辺少佐から緊急招集を受け、伝えられたのは、駆け落ちした華族令嬢・一条綾子の身柄を、各国の特務機関や蒋介石隷下の藍衣社に先んじて確保せよという密命だった。しかも、皇室から直接派遣された謎の男・大神明と共に遂行せよという。渋りながらも拝命した伊那であったが、藍衣社の異能戦闘集団を率いる杜龍と四天王に急襲される。死地を救ったのは、身に「月」を背負って人間を遥かに凌駕した膂力で戦う、大神であった。やがて、各国の特務機関やマフィアの青幇をも巻き込み、上海租界を血の暴風が吹き荒れる。細かなことは気にしない 無敵・不死身・殺戮・転生・そして変身バトル。皇家の血を引く令嬢の救出ミッションを帯びた狼の血を引く月の王、大神。日本軍の間諜、伊那と共にミッションを遂行する。
人間ならざる者たちの妖気バトルはリアリティを越えてしまった。アニメかコミック劇画を見ているような。狼の大神と竜の杜龍の対決に至っては、アニメしか描けない。
人間ならざる者たちの妖気バトルはリアリティを越えてしまった。アニメかコミック劇画を見ているような。狼の大神と竜の杜龍の対決に至っては、アニメしか描けない。
2022年4月KADOKAWA刊
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