ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

何が得意なのか(長文殴り書き;読む必要は無い)

2012-03-24 16:21:33 | Weblog
日本の家電が、特にTVやAudioがあかん様になっているが、これについて思いつくままに述べる。
(長文(非推敲)なので斜め読みで十分。)

まず、日本が得意だったのは何であったかを思い出す。
ブラウン管TV, ラジカセ、ウォークマン、ビデオレコーダー、ビデオカメラ・・・。これらに共通するのはアナログ技術。ブラウン管TVは原理的にアナログチューン。コイルの巻き方で画像が変わるし、タイミングの取り方とか色々。ラジカセ他はメカトロニクスと考えれば良い。小型のモーターが内部に仕込んであってそれが同期をとって回転している。LPのターンテーブルにしてもそう。その回転制御が肝だった。
デジタル機器になると。その辺の回転数制御はローテクとしてどうでも良い様になった。回転系だけで言うとCD/DVD/BD等の光学ディスクのターンテーブルの回転数の振れに対してデジタル制御が対応した。少々回転数がずれようが、タイミングと0/1が書き込まれていればそれを読む同期は問題で無くなる。さらにエラー訂正信号も入ると
再生側の回転数のフラツキはエラー訂正で修正されてしまうことになった。これもデジタル技術。
今でも残っている光学ディスクのピックアップはその精度が日本のお家芸だけど、光学ディスクはそのうち駆逐される。HDD(ヘッドや基幹部品は日本製というのもおもしろい)とシリコンメモリーに置き換わる。これは音楽ソースを考えればわかる。
録再:磁気テープ⇒光学ディスク⇒HDD⇒シリコンメモリー

HDDまでは回転制御等の物理的な精密機械の要素があったが、シリコンメモリーになると駆動条件は不要。電圧をかけたら情報を吐き出す。つまりメカトロニクスの分野が小さくなっている事が判る。さらに情報入手のためのメディアとされてきた光学ディスクも不要となり、Wifiで短時間、いや瞬時に情報を入手できる様になると記録配信メディアである光学ディスクも不要となる。容量のでかいiPadどころか、Cloudに情報を入れておけばよいとなれば、極端な話、本棚、書類ファイル、レコードラック(CDラック)が不要となるし、HDDも不要となる。これは家具の考え方も変わる。
AmazoneがなぜKindle fireを格安でリリースするのか妄想してみた。書籍を本棚に置かない様になる事を見越し、購入した書籍データをKindle Fireに保存するというステップを踏み、Cloudから好きなときに購入した書籍データを利用できる様になるとみこしている。そして書籍データの利用権を売るというビジネスを「あるべき姿」として、データを閲覧する為の必要端末を配布していると考えた。言うなれば髭剃りの替刃(五枚刃とかそういうやつ)を買わせる為の「専用」シェーバー台だね。これはiPad/iPhone/Macを擁するAppleも同じ考えなのだろう。iCloudで同様の事を始めている。そのうちiCloudでOn the demand で好きなときに好きな場所で好きな端末で娯楽コンテンツを楽しめる様になる。これらのIT産業に共通しているのはメカトロニクスは不要であること。MacBookAirがアルミ筐体のすごい精度で魅せているが、金属の機械加工であればそんなものだ。今迄のPCが樹脂の射出成形のため加工精度は金属の加工精度に及ばなかったところに目をつけた。コスト度外視?いや、アルミの鋳造なら製造コストに樹脂の射出成形と大きな差はない。単価はアルミの方が樹脂より安いかも。この辺は置いておいて娯楽コンテンツについて少し述べよう。

娯楽コンテンツ。動画(映画、スポーツ、ライブ演奏等)、音楽、画像(写真、絵...)。
これらも上記のコンテンツ管理産業(勝手に定義したが)によって各自の端末に配信される様になると感動・興奮の同時共有が困難になる。逆に感動・興奮を同時共有させられる映画館、球技場、コンサート会場、美術館は運営次第で人は来る。書籍(文献、コミック)が元々個人向けコンテンツである事を考えると黙々とした本屋が厳しくなるかも。ココはあまり深く考えていないので深く追求しない事。

で、話は元に戻して日本の得意だったメカトロニクス。いまどこで活かされているか?いわゆる白物家電(かつては枯れたとかぼろくそに言われた分野)で活きている。洗濯・掃除機、空調機器、調理家電など。ここで必要なのは高級感とデザインだ。
その前に情報系というかブラウン系と呼ばれるオーディオ・ヴィジュアル系家電についてもう少し述べよう。記録メディアが不要となってTVがもっと薄くなると本当の壁掛けとなるだろう。CloudもPPVもon the demand配信もユーザーにとっては大きな差はない。Youtubeを楽しむ感じに過ぎない。さらに生放送(放送はNet CATV化すると電波の必要が無いが、衛星放送は必要か。)を見る為のチューナーも小型化されて室内をWifiで飛ばす様になるだろうし、チューナーはCloudからのNetを通じた情報収集機能が主な用途になるだろう。すると家具も変わってしまう。天井と床と壁に固定してTVを取り付ける・・・むしろ家そのものにそういう何かが標準装備されるかもしれないし、小型チューナーも吊るしておけば良い。もっとあれなら壁のコンセントに刺すとか。居間で鎮座していたTVが壁にくっつき、DVDプレーヤー等は商品カテゴリーそのものが無くなってしまう。スピーカーはアンプ内蔵となって天井から吊るす様になるかな。スピーカーケーブルも不要にしたい。

さて、白物家電。冷蔵庫は家庭内食物倉庫である。物を買って冷やすという行為は人の胃の大きさに関係なく必要であるし、この辺のアナログなところは変えようが無い。というか、普通の生活に必要なところは薄くなっても使えない。とはいえ、冷蔵庫もエアコンも電子レンジ等の調理家電も、洗濯機や掃除機もある程度の大きさは必要。これらの白物で必要なのは先に述べた高級感とデザイン。そして使い勝手のよさになるだろう。ダイソンやら北欧家電ががんばってるのもこの辺をターゲットにしているからで、この市場を狙うべきであろう。根本的デザインを変える必要があると思うのはエアコン。美しくない。そしてメンテフリーへ進むべきだろう。室外機の概念もそうだ。難しいとは思うが。調理家電ももしかしたら根本的にデザインを見直す時が来ているのかもしれない。でもこの辺って20年前から指摘されてきた事でもある。現状の生活スタイルを少し良くするのではなく、根本的に変更できるものになるべきだろう。抽象的な記述であるが、具体的な内容が着想していればそれを事業化しています。

いずれにせよ、日本の得意とするメカトロニクスを進めるべきだろう。それがロボトニクスになるかもしれない。早くから着手していたらルンバを凌駕できた製品を出せていたかもしれない。ちなみに自動掃除機なんて30年も前から母親が欲しいと言ってた。以下はまた妄想だが掃除機も小型化して猫程度の大きさになってセンサーで汚れを見かけたら奇麗にするという機能の方がいいかも。車輪とかキャタピラではなく歩くことになるかもしれないけど。これこそロボトニクス?いや家を奇麗にしてくれるロボットの進化型だろう。今凄いといわれているルンバは三葉虫とかカブトガニのレベル。これがもう少し進化すれば前述の自動掃除ロボットになる。何も人の大きさである必要は無い。勝手に充電スポットに戻るんなら勝手にゴミを捨てることもできるだろう。さらに半分冗談だが進化型ゴミ箱なんてものもどうだ。ゴミの自動分別をしてくれる(笑)。イソギンチャクの進化型だわな。少なくとも金属のみ、非金属、金属混合は簡単に分けられるだろう。生ゴミかどうかも含有水分で分けられると思う。こういうめんどくさい事を替わりにしてくれると売れるんでわ?というよりもこの辺のきめ細かさや分別能力はメカトロニクスにセンシング技術だろう。融合すべき課題と思うし、結構アナログな所が入るので責め易いだろう。

生活スタイルの再提案も含めて考え直す時期が来ているのかもしれませんね。














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