ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

ちょっとした土地転がしの話

2017-09-11 22:29:14 | Weblog
細かいところや、登場人物は脇に置いといて、あの新築の建物について考える。

まず、あの土地が10億円として、地中のゴミ処理費用が8億円とする。
売主Aがいうところの「売却前の処理費を買い手にに託した」とする相殺勘定によって、赤い建物を建てた買い手Bはあの土地のゴミ処理を自費で賄ったはず。
とすれば、あの土地はゴミ処理をしなければ2億円。ゴミ処理をしたことで10億円になる。

まずは買い手Bがゴミ処理をしたと仮定しよう。あの土地は10億円の価値を持つようになったわけだ。
そこに適当だけど1億円の建屋が立ったとしよう。土地+建物で11億円。
ところが、期限内に何かができないときは「更地にして返却」という契約条項がある(とニュースでやってた)。

建屋を解体して更地にする費用が1000万円としよう。
ぶっ壊し費用だから新築の建屋よりも安価で当たり前だと思う。

買い手Bは土地を売主Aに返却し、売主Aは買い手Bに10億円(利息は除く)を支払って解約する。
しかし、買い手Bは建屋の解体費用1000万円を売主Aに託すことによって、帳簿上の新築建屋は消失し、処理費用1000万円だけが発生する。
結果的に元の売主Aは買い手Bに9億9000万円で土地を返却することになる(だろう)。

さて、売主Aはこれを持っていてもしょうがないから、「ほにゃららさんC」にこの土地を10億円で売却する。
「ほにゃららさんC」は売主Aに建屋の解体費1000万円の値下げ(更地にする費用に相当)を要求する。
結果的に「ほにゃららさんC」は9億9000万円で売主Aから11億円相当の土地と新築の建屋を入手できる。

さて、次にあの土地のゴミ処理がなされていなかったとする。
買い手Bは2億円であの土地を買って、建屋付きを9億9000万円で売り飛ばすから、7億9000万円の儲けになる。

ここで問題になるのは、建屋が存在すると建屋の下がどうなっているかはわからないということ。
グラウンドや駐車場なら掘りやすいのでわかるが、おそらく「ほにゃららさんC」は新築の建屋はそのままで、建屋を追加建設する。
そして介護センターや老人ホームという類の商売をするだろう。

ここで、買い手BとほにゃららさんCが何らかの繋がりがあるとキナ臭くなるので、そういうことはないことを望む。

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