ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

レッドブルとマーケティング攻略

2012-02-05 10:42:39 | Weblog
レッドブルというドリンク材メーカーがある。成分等はリポビタンDやオロナミンC、アリナミンなどに近い。デカビタCとかがもっと近いかもしれない。でも世界規模ではレッドブルだ。

もともと、創業者が東南アジアで目にした(呑んだのだろう)ドリンク剤が発端と伺っているまたはここ(Wikipedia)それを欧州風にアレンジして「アジア以外」で売り出した。
ガラパゴス商品である上記の日本製製品と異なり、イメージ戦略でマーケットを作り出したところが凄い。

Red Bullのキャッチフレーズ
レッドブル、翼を授ける。
Red Bull Gives You Wings

スポーツイベントへの積極的な関与、特にスピード系、エクストリーム系へ協賛金を支払ってイベントそのものをレッドブルで固めてしまう。
この手法は目新しい物ではなく、コカコーラやペプシ、ゲータレードなどの飲料メーカーがやってきたことだ。

コカコーラもペプシも清涼飲料水であるが、それを飲んで元気が出てくるというイメージは与えていない。
乾いた喉に一献

という感じだ、それはゲータレードもそうで、摂取によるプラシーボ的なドーピングイメージは与えていない。
コカコーラはコカインをイメージし、スッキリ感を強調。
ペプシは元々胃のもたれを取る効能(ペプシン:胃の酵素)。
ゲータレードはスポーツで不足するミネラルと水分と糖分の補給。

しかし、レッドブルはカンフル剤的なドーピング効果を(上述の様にそれが偽薬:プラシーボであっても)イメージさせる。
これはエクストリーム系のスポーツにも少しつきまとうイメージだ。
悪いと言っているのではない、イメージ戦略として旨く取り入れたと思う。
レッドブルのもつドリンク剤的なカンフル効果。これはオリジナル(リポビタンとかアリナミンとかのドリンク剤)が作用した物だ。
ドリンク剤の効果:
アッパー系のカフェインとダウン系のアルコールを入れる。
身体にはアクセル(アッパー)とブレーキ(ダウン)が同時に作用する為、アクセルとブレーキを交互に踏む様な運転
・・・ギクシャクした動きをもたらす。

レッドブルがオリジナルのドリンク剤を大きく凌ぐ売れ行きを見せる3つの理由
ネーミング
荒々しい雄牛のイメージ。悪くない。「いかにも薬品ですよ」というネーミングと異なる。

イメージ
ドリンク剤が壮年(中年)の疲労回復と精力回復を目的とした名称に対して若者がリーガルに瞬間チャージするというイメージがある。
ドリンク剤のイメージ
・疲れたサラリーマンが薬局などでグイッと気合い付け、
・SA/PAでの眠気さまし
・ゴルフ場で疲れた。
・エッチの後の精力回復
という具合だ。
ドリンク剤は雪山で遭難しかけたときにココ一発の力を出すはあるが、それは仕事で大変な時の隠喩。

シチュエーチョン
事前に飲む。ドリンク剤も清涼飲料水も事後に飲む、ゲータレードは事のまっ最中。
レッドブルは事前に飲み、瞬時にエネルギーをチャージアップして気合いを入れるというイメージが強い。それはインドアの困難な仕事とかに限らずエクストリーム系スポーツでもなんでも気合い付けに飲むというイメージだ。本当はこの辺は隠し持ったウィスキーが担っていた?

という風に、うまくマーケティングの隙をついたと思われる。
この辺、日本のドリンク剤メーカーも考えていたのだろうが、既存商品で十分な利益があったのだろう。積極的に新市場(ブルーオーシャン)を開拓しなかったのではと考えられる。
ま、レッドブルもサプリメントの一つかもしれない。

レッドブルにはアルコールは入っていない。アッパー系だけです。ま、カフェインの炭酸割りともw

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。