ニュースでGMのボルトが100km/lを達成したと流した。ほんまか?
ここによると「ボルトは走行開始から40マイル(約64キロ)までは家庭用電源で充電した電池のみで走行し、その後は再充電のためガソリンエンジンが動力源となる。」とある。
ほほぉ。ガソリンエンジンをモーターがアシストするハイブリッドではなく、モーターをガソリンエンジンがアシストする様ですね。
64kmしか走れない電池だから、1Lで100km走るには残りの36kmを1Lで走る必要がある。
ここで36km/Lについて考えてみる。
プリウスの燃費はGMによると25km/Lとあるが、むしろプリウスは電池が小さくて、電池だけだと10~20kmしか走ることができないという情報を下に考えると、GMと同じ実験ではこうなる。
電池20km+ガソリン1Lで25kmの45km/L
ボルトに負けています。およそ半分。ま、ボルトの様に充電池がでかくて強いとハイブリッドの燃費は劇的に向上するわけで、この発表は人を欺くモノだと思う。
なお、プリウスの燃費は色んなサイトを見るとバラツキが大きい様で(人の差がでかい)36km/Lも不可能ではない様なので、それをあてはめたら20+36=56km/lとなる。って余り変わらんね。
ところで日産のリーフは一回の充電で160kmの走行が可能です。ならばゼロリッターで100km走破できるわけで(笑)GM発表値の無限大高効率ですね。
とはいうもののリーフに充電用のエンジンとしてhondaのEB55i(90kg)を選んでみましょう。
連続運転が最大10.2H、発電スペックが5.5kVA、タンク容量13.8L
発電容量が56.1kWH。
リーフの電池が24kWHなので2.3(=56.1/24)倍。
満タンで374(=160*2.3)km走行可能。
燃費は374km/13.8L=27.1km/Lとなりました。
初めの160kmを家庭電源で走って、残りの374kmをhondaの発電機のハイブリッドにすると、
534kmを13.8Lで走行・・・燃費38.7km/lになりました。
あれ、案外この辺って条件設定次第で変化しそうですね。
ハイブリッドになるとかなり条件が異なってくるので、やはり何か規定した周回レースで考えてみましょう。与えられた燃料は10L。これでどこまで走破できるか。(ピットイン給油有り)
■ボルトならこうなりますね。
・64kmは初期充電。
・さらに36km/lの性能を活かして360km=424km
■プリウスは
25km/lなら250km+充電池で20km=270km
■リーフは・・・
・初めの160kmは初期充電。
・発電容量が10/13.8*56.1=40kWHで充電池1.7個分。
→1.7*160=267km
といことで160+267=427km
結果をまとめると
■リーフ 427km
■ボルト 424km
■プリウス 270~380km
おや?リーフとGMと殆ど同じになりました。
ということは、ボルトはhondaの発電機を積んだリーフと見なしてよいのカモね(笑)
なお、プリウスの燃費挑戦サイトでは42km/lってのもありましたので、大差ないカモね。
ここによると「ボルトは走行開始から40マイル(約64キロ)までは家庭用電源で充電した電池のみで走行し、その後は再充電のためガソリンエンジンが動力源となる。」とある。
ほほぉ。ガソリンエンジンをモーターがアシストするハイブリッドではなく、モーターをガソリンエンジンがアシストする様ですね。
64kmしか走れない電池だから、1Lで100km走るには残りの36kmを1Lで走る必要がある。
ここで36km/Lについて考えてみる。
プリウスの燃費はGMによると25km/Lとあるが、むしろプリウスは電池が小さくて、電池だけだと10~20kmしか走ることができないという情報を下に考えると、GMと同じ実験ではこうなる。
電池20km+ガソリン1Lで25kmの45km/L
ボルトに負けています。およそ半分。ま、ボルトの様に充電池がでかくて強いとハイブリッドの燃費は劇的に向上するわけで、この発表は人を欺くモノだと思う。
なお、プリウスの燃費は色んなサイトを見るとバラツキが大きい様で(人の差がでかい)36km/Lも不可能ではない様なので、それをあてはめたら20+36=56km/lとなる。って余り変わらんね。
ところで日産のリーフは一回の充電で160kmの走行が可能です。ならばゼロリッターで100km走破できるわけで(笑)GM発表値の無限大高効率ですね。
とはいうもののリーフに充電用のエンジンとしてhondaのEB55i(90kg)を選んでみましょう。
連続運転が最大10.2H、発電スペックが5.5kVA、タンク容量13.8L
発電容量が56.1kWH。
リーフの電池が24kWHなので2.3(=56.1/24)倍。
満タンで374(=160*2.3)km走行可能。
燃費は374km/13.8L=27.1km/Lとなりました。
初めの160kmを家庭電源で走って、残りの374kmをhondaの発電機のハイブリッドにすると、
534kmを13.8Lで走行・・・燃費38.7km/lになりました。
あれ、案外この辺って条件設定次第で変化しそうですね。
ハイブリッドになるとかなり条件が異なってくるので、やはり何か規定した周回レースで考えてみましょう。与えられた燃料は10L。これでどこまで走破できるか。(ピットイン給油有り)
■ボルトならこうなりますね。
・64kmは初期充電。
・さらに36km/lの性能を活かして360km=424km
■プリウスは
25km/lなら250km+充電池で20km=270km
■リーフは・・・
・初めの160kmは初期充電。
・発電容量が10/13.8*56.1=40kWHで充電池1.7個分。
→1.7*160=267km
といことで160+267=427km
結果をまとめると
■リーフ 427km
■ボルト 424km
■プリウス 270~380km
おや?リーフとGMと殆ど同じになりました。
ということは、ボルトはhondaの発電機を積んだリーフと見なしてよいのカモね(笑)
なお、プリウスの燃費挑戦サイトでは42km/lってのもありましたので、大差ないカモね。
これに拠ると
11マイル(約18km)、充電用エンジンを回しながら走り、トータル51マイル(約82km)を走行した時点で、燃費を計測した。この間、ボルトは0.22ガロン(約0.83リットル)のガソリンしか消費しておらず
とありますのでガソリンだけで走行した場合の燃費は18km÷0.83リットル=21.7km/リットルのようです。
価格が400万円程度のようですから売れますかねー。150万円で40km/リットルのヴィッツHVの方が売れると思いますが。
ボルト 64km÷16kWh=4km/kWh
日産リーフ 160km÷24kWh=6.7km/kWh
三菱iMieV 160km÷16kWh=10km/kWh
スバル R1e 80km÷9.2kWh=8.7km/kWh
プラグインプリウス
47km÷4.72kWh=10km/kWh
ボルトの燃費が優れているわけでも有りません。プラグインプリウスが優れている。
しかしボルトは150馬力で大きいのが魅力のようです。
ご紹介いただいた「舘内端さんの記事」にプラグインプリウスは不勉強なので存じませんでした。
いずれ、GMボルトは大したことがないという下記の反論データはありがたいです。
1)純粋に自家発電しながら(現行プリウス方式)の燃費はそれほどよくないってこと。
2)電池容量は電気自動車ほどではないってこと。
私は研究開発投資を控えて(怠って)きたGMがいきなり、日本のハイブリッドや電気自動車を上回ることができるのか?という疑念を持ちました。
そして与えられた情報から10Lでどこまで走れるのか?という計算をしてみました。
すると「初めに充電しておくという反則技ありならそこそこイケる。」という結論を得ました。
でも戴いた情報どおり、プラグインプリウスならボルトを上回るでしょうね。
いずれ、GMは商品コンセプトとに合わせたエンジンとモーターのバランス感覚と、記者発表における商魂のたくましさは凄いことと思います。
さて、プラグイン電気自動車の開発が小規模メーカーで進んでいて、これまでの自動車メーカーはなんたらかんたらという見解も多いようですが、エンジンだけじゃなく、脚の制御に衝突安全性もろもろってところは既存の自動車メーカーに歩があると思っています。
アイミーブは実際に使用する容量が16kWhのバッテリーを積んでいます。つまり最大容量としては2倍の32kWh分のバッテリーを積んでいます。
日産リーフの24kWhは、恐らくアイミーブと同じで、実際には2倍近い容量のバッテリーを積んでいるでしょう。
ボルタを1とするとアイミーブは2、リーフは3の実使用容量です。これが正しく把握できれば、走行可能距離との対応も違和感なく取れます。
GMボルタは"レンジエクステンダーEV"に属するクルマで、基本的にEVとして使うことを想定したクルマです。
EVとして走行する距離は統計的な調査に基づいたもので、日本でも一走行の97.7%が50km未満の走行距離であるという統計を国が出しています。
日本でボルタを使えば、基本的にはほとんどEVとして使え、たまの遠出でのみエンジンが活躍することになります。
たまの遠出で不安なく長距離を走れることが「レンジエクステンダー」の強みで、特にインフラが整っていないEV黎明期においては純EVに対するメリットが出ます。
このようなボルタ本来の位置づけに対する正しい理解が広まらず、あまり意味のない燃費値だけが広まっているのは残念な気がしますね。
案外真面目に取り組んでいたのですね。
レンジエクステンダーEVのメリットは無人距離の長い米国で意味がありそうですね。
燃費値は判りやすい指標なので、ニュース向けです。
(充電容量やもろもろの専門的情報はおそらく理解してもらえないのでしょう。)