こんばんは
雨模様の長井市でした
そんな中・・・
水の神様に会いに行きました
県道木地山線を山に向かい走ります
ここからは長井市が一望できます
これが長井の散居集落
牧歌的なステキな風景です
そして正面には長井ダム
たわわに水を湛えています
今日は6月24日(土)に放映される、ダイドードリンコさん提供の「日本の祭り」のロケでした
正面の橋は竜神大橋
まさに竜神が棲むここが野川本流
その竜神様に会いに行くために合地沢(がっちざわ)に
すでにYBCのスタッフさん
今日はディレクターさんとカメラクルー2名とぐうじ
船頭のS先生と5名で三淵神社、三淵渓谷を目指します
もやがかかり神秘的な合地沢橋
ここからボートを進めます
すごい・・・
山の緑は新緑から夏の緑に変わりつつあります
竜神様に会いに行くのだけど、すでに出てきそうな雰囲気一杯です
静かな野川本流の上流へと船は進みます
鳥のさえずり、カエルの鳴き声・・・
そのカエルを狙った蛇・・・
熊もこの川を泳いで渡るそうです
カメラクルーもその神秘さに感嘆の声を漏らしていました
合地沢から三淵までは20分程度
10時に現地集合、現地出発
雨で撮影も微妙でしたが、かえって竜神様が下りてくるには、うってつけのお天気
雨がもたらす温度差や、湿度で幻想的な景色を進みます
全てが神話の世界にいるようでした
水面に落ちる雨と、雪渓
雪解け水の滝
ダムの湖面に水没した木々
カメラクルーが前席
これが船のエンジン
船でさえもはやガソリンエンジンではない時代です
三淵へ2017
ぐうじとディレクターさんは後席
オシドリが驚いて飛んでいきます
太古の昔・・・
長井の人たちは、ここに竜神様が棲んでいると信じていました
竜神は五穀豊穣ももたらせば、水を増し野川を暴れ川として反乱させ、飢饉をもたらすこともありました
だからこそ長井の人々は竜神様を崇め、畏み、祀ってきました
その竜神様の棲む場所がここです
船はゆっくりと進みます
ここは野川本流でもありますが、長井ダムでできた長井百秋湖(ひゃくしゅうこ)でもあります
ここも雪渓が残っていますね
上流に民家が無い事から生活排水が一切ない、とてもきれいなダムです
透明度もかなり高く、水位が深くない場所では底まで透けて見えます
ここで中間地点を過ぎたあたり
森が深く、緑が濃く薄暗くなってきます
さあ、着きました
桟橋が見えます?
そこから三淵神社へと上がります
三淵渓谷入口
正面の立ち枯れした杉が立っている真下が、旧三淵神社鎮座地
すっかり水没しています
この辺は水位がさほど深くないので、水没した木々が幻想的な雰囲気を魅せてくれます
すごい・・・
船上からしか見れない贅沢な光景です
山の森が湖面までせり出しているので、木々から雨しずくが落ちています
靄と雨・・・
三淵へ2017:2
深い水・・・
神威的なオーラがビンビン伝わってきます
三淵へ2017:3
この辺でスパイク付きの地下足袋に履き替えるぐうじ
三淵神社までの険しい断崖を昇らないと
地下足袋をはき終え、軍手を付けて・・・
準備完了です
桟橋に船を着けて頂きます
ここから100mほど登ります
参拝途中
下に見えるのが野川本流三淵の流れ
ディレクターさんとカメラクルー
ここが・・・
長井市のおしっさまの起源。
獅子舞の本宗(ほんそう)三淵神社です。
長井黒獅子祭りに出場している神社も、そうではなくても黒獅子舞をしている長井市・白鷹町・飯豊町・川西町・小国町の源が・・・
ここにあります。
1年1度のご祈祷を納め下ります
下りのほうが危ないですよ
カメラクルーさんは結局持ってきた三脚は危ないので船に残したままでした
そしていよいよ三淵渓谷に
三淵入り口
船はゆっくりと進みます
まさに参道ですね
切り立った断崖絶壁の渓谷が300mほど続きます
長井市にはこんな自然遺産があります
普段はもちろん来ること・・・
渓谷を船で往来することなどできません
ですが、現在、年に数回一般の方でも船に乗りここに来ることができます
機会があったらブログでお知らせしますね
全国に様々な渓谷がありますが・・・
これだけ切り立った岩盤が、わずか川幅3mの両袖に形成されるのは、三淵渓谷だけかもしれません
身も心も浄化されるような雰囲気と同時に・・・
死、ということも考えます。
森羅万象の神仏のいる世界は、死も生も表裏一体なのかもしれません。
そんなことをこの渓谷に来ると感じることができます。
背筋がぞくぞくする感覚・・・
カメラクルーも撮影しながら「すごい、すごい」を連呼です。
今から1000年前・・・
前九年の役がありました・・・
總宮神社公式HPより↓
http://www.sohmiya.org/hp/index2.htm
東北を収めた安倍貞任(あべのさだとう)の娘、卯の花姫が身を投げたというのがこの三淵渓谷。
だからこそ、身も凍る感覚を感じるのかもしれません。
三淵へ2017:4
と、同時に、生も感じるのは神道の生まれ変わりの信仰なのだとぐうじは思います。
湖面まで透ける三淵渓谷の水面。
お正月を迎えると魂が入れ替わると考えられているように・・・
人は帰幽すると、また新たな御魂となって生まれ変わる・・・
そういった信仰があるから、おしっさまは人々にいのちを与えてくれる。
その起源がここなのです。
ぐうじもそんな三淵の宮司として誇らしく、日々社務を行っています。
三淵へ2017:5
雨が降り、靄がかかり・・・
今日は三淵の神様も喜んでくれたのでしょう。
ぐうじもお務めを果たし、これで本まつりを迎えられます。
長井のおしっさま・・・
その起源である總宮神社のおしっさまには、(おしっさま=獅子舞)そんな壮大なスケールの背景があるのです。
1000年続く獅子舞。
それを1000年守ってきた長井の人々。
最後に三淵神社跡地を参拝してもどります。
この枯れ木の下に旧三淵神社跡地がありますよ。
また、来ます。
そして船は元来た道を戻ります。
帰りも雄大な自然に抱かれながら野川渓谷を満喫します。
今日はS先生、最上川リバーツーリズムスタッフ様には大変お世話になりました。
YBCのディレクター様、カメラクルー様、お世話になりました。
衷心より御礼申し上げます
幻想的な雰囲気の中、合地沢に戻ります。
今日の収録も含めて6月24日の放送が楽しみですね。
内容は1h番組。
1hの中に納まりきれない内容を撮影されていましたので、すばらしい内容になるのだと思います。
どうぞ楽しみに。
帰りは気温が上がってきたせいか、靄が一段とかかってきました。
船着き場が・・・
見えました。
無事、無事故で港に戻りました。
そんな長井の起源のログなのでした。
皆様にはステキな夜をお過ごしくださいませ。