中高大受験 難関校・人気校なら創研塾

生徒とのやり取りの中で感じたことを中心に、日頃から感じていることや変わった出来事などを発信しています。

泣いてしまいました。

2022-03-01 10:21:21 | 日記
今日は都立高校一般入試の合格発表です。昨日からずっとソワソワしていました。
何度かこのブログにも書きましたが、創研塾から受験した生徒たちは人気のある学校を志望しており、倍率も相当高い学校がいくつも含まれています。合格だけが目的であれば、倍率が低い学校はいくらでもあります。しかし、高校は合格だけが目的ではありません。合格後3年間通うわけですから、楽しく充実した高校生活を送れる学校であり、自分の能力を伸ばすことができる環境に進むことが最も大切だと考えています。また、偏差値ランクが高ければ良い学校なのかと言えば、必ずしもそうではないと思います。ですから、創研塾の生徒たちはどうしても人気の高い学校を志望する傾向がありますし、その学校の倍率が高いからと言って安易に志望校を変更することもありません。
今朝は8時から塾に入り、8:30からの合格発表を待ちました。2分後には、電話に出た瞬間に結果がわかるほど弾んだ声で「合格しました!」の報が入りました。幸先が良く喜んだものの、他にも倍率が高い学校を受験した生徒がいます。
まだかなまだかな、とさらにそわそわしながら待っていました。これだけ待っても連絡が来ないということは…、とだんだんと悪い予感がしてしまいました。すると、9時過ぎになって教室の玄関に駆け込んでくる物音が聞こえました。私も教室から飛び出すと、倍率が高い学校を受け、心配していた生徒の一人が立っていました。どんな結果だったのか、その生徒の言葉をじっと待ちました。「合格しました!」の声とともに笑顔がはじけました。私は思わず「良かった!心配していたから泣きそうだよ。」と声をかけました(実際、目が潤んでしまっていました)。すると、その生徒もそれまで我慢をしていたのでしょう、堰を切ったように目からいくつも涙がこぼれ落ちました。
模擬試験の結果や、過去問での得点状況から考えれば、たとえ倍率が高くとも余裕を持って合格できるはずでした。ところが今年の入試問題では社会と理科の難易度が上がり、数学も出題傾向が変わったところがありました。この生徒は数学が得意で英語が苦手だったにもかかわらず、英語が一番得点が良く、全体的には期待していた得点には届いていませんでした。合格予想基準点には到達していたものの、倍率が予想よりも高い状況でしたし、この生徒も私も可能性は十分あるのだから、とにかく発表を待つことにしていたのでした。
とにかく塾には最初に報告に来ようと思って塾に駆け込んできてくれたそうです。これから中学校への報告をし、その後高校へ合格手続きに行くとのことでした。塾に一番に来てくれたのは、私が心配していたことがきっと伝わっていたのでしょう。私は、その生徒が涙を拭いながら中学校へ向かっていく姿を見送りました。このようなうれし涙は、良いものですね。
ところで、まだ合否の報告連絡をしてきていない生徒が何名かいます。そうなるとまた悪い予感がしてきてしまいます。どうか、この予感が良い方へ外れますように…。