昨日の授業終了後、生徒たちを送り出しているといったん教室から出て行った生徒が戻ってきました。どうしたのかと尋ねると、外に出たらまだお迎えが来ておらず、寒いから教室に戻ってきたとのことでした。しばらく待ってもお迎えに来てくれないため連絡を入れると、これから自宅を出る、とのことでした。
時間にして15分から20分くらいでしょうか、その生徒と志望校や普段の生活について話をすることができました。実はこの生徒さん、春期講習から通うようになり、私が授業を担当するのはまだ二度目でした。まるで以前から通っている生徒のように、気さくになんでも話してくれました。
通常は入会したばかりの生徒さんの場合には、学力もわかりませんし、性格もわかりませんからお互いに気を使い、特に生徒さんは大人しくしていることが多いです。そしてしばらく経ってお互いに慣れてきたころに「入ったころは大人しかったのになぁ。」と言って笑いあうのが良くあるパターンです。
しかしこの生徒さんの場合には、お母さんが私の教え子であるということも大きいのでしょう、すぐに塾になじんでくれたようです。
私は、たとえ数分でも生徒たちと話をすることはとても大切だと思っています。内容は真面目でなくても、多少ふざけていても良いのです。ちょっとしたコミュニケーションを取り続けることが、いざというときになんでも相談できる間柄を築くことにつながると私は考えています。私は塾の仕事には勉強を教えることだけでなく、生徒たちとともに進む道を考えること、さらに悩みや問題を抱えたときには一緒に考えることも含まれると思っています。何と言っても悩み多き年代の子供たちを預かっているのですから…。
次にまたこの生徒と顔を合わせるのが楽しみです。