先週土曜日に今度高校1年生になる生徒たちを連れて本格的なアスレチックに行ってきました。これまで、春の山に登ったり、遊園地でイルミネーションを見たり、公園でレンタサイクルを借りて走り回ったりしてきました。今年はアスレチックに初チャレンジです。
この仕事をしていると昼間はデスクワーク、夕方からは授業、日曜日も試験対策などで教室にいることが多く、完全に運動不足になります。これを解消するために、数年前にはこのようなアスレチックによく通いました。久しぶりに連絡をしてみたところ、当時の責任者の方が在職していました。塾のイベントとしてアスレチックをするのが私としては初めてだったので不安もありましたが、親身に相談に乗ってくれ、今回実現しました。
アスレチックでは落下防止のためのハーネスを足や腰、そして背中に巻きます。その後安全講習と練習用コースで実際の動きを確認してからスタートしました。このような本格的なアスレチックが初めてという生徒が多く、来る前はもう少し簡単なものだと想像していたようでした。実際にスタートしてみると樹上15メートルでのアクティビティはスリルにあふれており、しり込みしつつ、恐る恐る前に進む、そんなシーンがどの生徒にも見られました。コツを教え、勇気を出して一歩ずつ進むことを伝えながらゆっくり進んでいくと、生徒たちも次第に慣れ始めました。
前の生徒が進むのを待っている間に、一人の生徒が「初めて体験することは怖いものだけど、一歩一歩確実に進めば、やればできるんですよね。」と笑顔で私に話してきました。そう、夏の夜明けのハイキング(深夜から早朝にかけて山に登るイベント)でも、そして普段の授業の中でも私が何度も繰り返して言い続けてきたセリフを、生徒が笑顔で自ら私に話してきてくれました。まさにその通りであることをあらためて体験してくれたようです。
帰りの車中は生徒全員が眠っていました。初めての体験で、しかも樹上15メートルの高さに合計2時間近くもいたわけですから相当疲れたことでしょう。しかし、この体験がまた次に新たな挑戦をするときに役立ってくれることと信じています。
生徒たちに冗談半分に「また行く?」と尋ねると「はいっ!」と元気な返事が戻ってきました。一日楽しめたようで本当に良かったです。彼らが楽しそうに帰っていく姿を見ながら、私は夕方からの授業に備えました。