「福島第1原発の事故をめぐり、「巨大津波は予見できたはずだ」と東京電力の元副社長ら3人が業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴された裁判である。東電で津波対応の担当だった社員がこう証言した。
1、対応にあたって、政府の地震調査研究推進本部が出した「福島県沖を含む日本海溝沿いに巨大地震が発生しうる」との「長期評価」をとり入れるべきだと考えた。
2、半数を超える専門家が「支持する」と評価し、他の原発の地震想定にも採用されていたからだ。
3、長期評価をもとに計算すると、原発を襲う津波の高さは「最大15・7メートルに達する」との結果になった。
4、2008年6月、この結果を対策の検討状況とともに、当時の武藤栄副社長に報告したところ、防潮堤設置を進めるようにと受け取れる指示をもらった。
5、ところが翌月、武藤副社長は「(長期評価が妥当かどうかの)研究を実施しよう」と方針を一転させた。
「力が抜けた」のは、この瞬間である。」4/18付け毎日新聞 水説 力が抜けた瞬間 より
東電経営幹部が防潮堤の建設コストとその間の運転損失を惜しんで「原発を襲う津波の高さは最大15.7メートルに達する」という予測を軽視し防潮堤工事を先延ばしにしたと言う見方を裏付ける証言が出たようです。一度はやる気を見せ、期待させた副社長が上司に反対されて簡単に姿勢を変えたところに”力が抜けた”と言う事でしょうか?
「あらゆる組織で上に立つ者は、どこからか発せられる危険を告げる声を感じ取り、真剣に向き合う誠実さがなければならない。」(上記コラムより)と言う考え方が裁判の行方に影響するか注目です。
HIT210(4.2kW)の発電データ
4月17日(火)曇り
発電量 5.5kWh (AiSEGデータ)
売電量 2.5kWh
自給率 48.2%
設備利用率 5.5%
日照時間 0.0h
日照時間当たり発電出力 -.--kW
連系以来 3169日(8年247日 )