「当社は、超臨界CO2サイクル火力発電システムのパイロットプラント向け燃焼器の初着火に成功しました。今回着火に成功した燃焼器は、300MW級商用プラントに適用可能な燃焼器と同サイズの50MWth燃焼器です。
当社は2013年に5MWth燃焼器を用いた300気圧での実圧燃焼試験に成功し、その成果を活用して50MWth燃焼器の開発を進めてきました。今回実施した試験は、共同開発者のうちの1社であるネットパワー社がアメリカ・テキサス州に建設した超臨界CO2サイクル火力発電システムのパイロットプラントに、当社が設置した燃焼試験設備を組み合わせた燃焼試験です。パイロットプラントの起動プロセスにおいて燃焼器の着火に成功したことで、実用化に向けた大きなマイルストーンを達成しました。
今後は、本燃焼試験で燃焼器の性能評価およびパイロットプラントの基本的な運用性を確認した後に、燃焼器をパイロットプラントのタービンに組み込み、タービン・燃焼器を含むシステム全体の性能、運用性および信頼性の検証等を行う計画です。検証試験で得られたデータを元に技術を確立し、300MW級プラントの商用化を目指します。
超臨界CO2サイクル火力発電システムは、既存のガスコンバインドサイクル発電システムと同等の発電効率を有しながら、CO2を分離回収する設備を別に設置することなく、高純度の高圧CO2を回収することができるニアゼロエミッション火力発電システムです。
当社は、ネットパワー社、マクダーモット社、エクセロン社との4社で2012年に本システムを共同開発することに合意し、キーコンポーネントである高温・高圧のタービン・燃焼器の開発を担当しています。2016年、2017年にそれぞれ、超臨界CO2サイクル火力発電システムのパイロットプラント向けタービン、燃焼器を出荷しています。」6/15付け東芝エネルギーシステムズ ニュースリリース「超臨界CO2サイクル火力発電システムのパイロットプラント向け燃焼器初着火」より ⇒ https://www.toshiba-energy.com/info/info2018_0615.htm
2016年からアメリカに出荷して実証試験を行っていた燃焼器の着火に成功すると言う大きなマイルストーンを達成し300MW級超臨界CO2サイクル火力発電の実用化に向けて大きく前進したと言う嬉しいニュースです。
まだ、超高温に耐える発電機用タービンの実証試験と言う関門があるようですが、これが実用化すればニアゼロエミッション(ほとんどCO2ガスなどを排出しない)火力発電を電力消費地に設置する事により自然エネルギー発電と併せて地産地消の電力地図が実現出来そうです。東芝さん起死回生の鍵?!
HIT210(4.2kW)の発電データ
7月17日(火)晴れ
太陽光発電量 22.2kWh
エネファーム発電量(予約発電) 5.7kWh
W発電量 27.9kWh
売電量 12.1kWh
買電量 2.6kWh
W発電自給率 151.6%
W発電設備利用率 23.7%
日照時間 10.3h
連系以来 3260日(8年338日 )