「二酸化炭素(CO2)の排出量削減に向けて,発電分野では再生可能エネルギーの導入が進んでおり,発電量も増加してい る。一方,化石燃料を用いる火力発電は,CO2排出量が多いが,大電力の安定した発電が可能であることから,ベースロー ド電源としての役割は大きい。そこでCO2排出量の削減に向け,更なる高効率化を進めて化石燃料の使用量を抑制したり, 排ガス中のCO2を効率的に除去したりといった様々な対策の検討が進められている。 東芝エネルギーシステムズ(株)は,このような中で,高効率で発電しながら,回収のためのエネルギーを使わずにCO2を ほぼ100 %回収できる超臨界CO2サイクル発電システムを,米国のNET Power社,Exelon社,McDermott社,Oxy Low Carbon Ventures社,及び8 Rivers社と共同で開発しており,キーとなる燃焼器とタービンを担当している。 試験装置
今回, 熱出力50 MWtの燃焼器をパイロットプラント用タービンと組み合わせる前の性能確認として,燃焼器単体の燃焼試験を行 い,着火から超臨界状態までの燃焼特性及び運転性について良好な結果が得られた。」東芝レビュー74巻3号(2019年5月)より
詳しくは東芝レビュー:http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2019/03/74_03pdf/a10.pdf
2018年に燃焼試験に成功したとのニュースがありましたが、その後の動きとしてnet検索でこの東芝レビュー(2019年5月)の記事がヒットしました。
現段階は「熱出力50 MWtの燃焼器をパイロットプラント用タービンと組み合わせる前の性能確認」だそうですが、「着火から超臨界状態までの燃焼特性及び運転性について良好な結果が得られた」そうです。今後検証データを積み上げて実用化に漕ぎつけて戴けると次の火力発電として新設され再エネ発電と共にCO2排出が少ないローカル発電(地産地消発電)ができる安全な電源として普及しそうです。
HIT(4.2kW)の発電データ
7月24日(水)晴れ
太陽光発電量 16.8kWh
エネファーム発電量(おまかせ) 4.0kWh
W発電量 20.8kWh
売電量 14.0kWh
買電量 2.1kWh
W発電自給率 236.4%
W発電設備利用率 17.7%
日照時間 6.8h
連系以来 3632日(9年345日)