「私たちはどこから来たのか。かつて哲学や神学で扱われた問題が、最近は物理学の力で答えに近づいてきた。
私たちの体はさまざまな原子でできている。骨を作るカルシウム、血液に必要な鉄、呼吸する酸素、そして炭素や窒素、リン、カリウム……。どれがなくても私たちは生まれなかった。ところが、こうした原子は初めからあったわけではない。
実は宇宙の始まりには、水素など軽い原子しかなかった。実際、古い星を観測すると、ほとんど水素とヘリウムだけでできている。それでは他の原子はいつ、どこで生まれたのか。
星がなぜ光るかは20世紀に入ってやっと説明された。小さな原子、例えば水素と水素をくっつけて大きな原子を作り、そのときに重さをエネルギーに変えて光っているのだ。つまり星は原子の製造工場ということになる。
だが本当か。星の中心で起きていることを実際に見るのに成功したのは、日本の実験だった。岐阜県の山中の地下1キロにある巨大な水槽「スーパーカミオカンデ」だ。原子を組み立てる時に出る副産物のニュートリノを捉え、原子製造の現場を押さえた。
とは言っても、星の中にあったままでは、私たちの体に使えない。太陽より重い星は、生涯の最後に超新星という大爆発を起こし、星一つで銀河全体よりも明るくなる。この時、製造した原子がばらまかれて、私たちの体になったのだ。この現場もニュートリノを検出して押さえ、小柴昌敏先生がノーベル賞に輝いた。私たちの体は星のかけらであり、宇宙の長い歴史が刻まれているのだ。◆村山斉 「7/28 7:00付け朝日デジタル「私たちはどこから来たのか 物理学者村山斉さんの考えは」より」
スーパーカミオカンデが「原子を組み立てる時に出る副産物のニュートリノを捉え、原子製造の現場を押さえた。」と言う事になるようです。どんな過程で地球上の多様な原子が地球に到来し存在するようになったのか、原子一つずつその生成・到来過程を突き止めて行く壮大な宇宙物理学が「私たちはどこから来たのか」を考える出発点になるようです。
この暑さではボーっとした頭がよりボーっとしてきます。
HIT(4.2kW)の発電データ
7月27日(土)晴れ
太陽光発電量 18.5kWh
エネファーム発電量(おまかせ) 4.2kWh
W発電量 22.7kWh
売電量 14.6kWh
買電量 3.0kWh
W発電自給率 206.4%
W発電設備利用率 19.3%
日照時間 5.3h
連系以来 3635日(9年348日)