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お薦め度:☆☆☆☆
妻を殺して自首してきた現職警察官。
殺害に至る事情については素直に供述するのだが、殺害してから自首するまでの2日間については口を閉ざす。
なぜ完全に「落ち」ないのか。
この事件に關はる人物達の視點から描き出されて行く謎と眞實。
搜査一課指導官の視點、檢事の視點、新聞記者の視點、辯護士の視點、判事の視點、そして刑務官の視點。
最後にすべてが明らかになつた時、人間が生きる動機にはこのやうなこともあるのかと感銘をうける。
この作者の他の作品も讀んでみたくなつた。
2005年11月20日讀了
コメント&TB、どうもありがたうございます。
人間50年。
「敦盛」が身につまされる年になつてきました。
私なんぞは、高校生の頃からすこしも成長してゐないやうな氣がしてゐます。
こちらこそ、よろしく!
これを機に、よしなに。
人が生きる理由はいろいろありますが、
こういう選択はある意味美しいと思いました。
人間が出来ていない私には到底到達し得ない境地かも知れません。
人として成長するのには50年は短すぎる気がします。
2006年を期にBlogの模様替えとお引越しをしましたのでお知らせします。
今年もよろしくお願いいたします。