仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

セリーグも4月12日開幕へ

2011-03-24 17:57:15 | 日々雜感
セ・リーグはけふ緊急理事會を開き、4月12日まで開幕延期を決めた。
緊急理事會での決定事項は以下の通り。
1.開幕は4月12日に延期する
2.東電・東北電管内では4月中のナイトゲームを自粛する
3.延長は3時間30分を超えて新しいイニングに入らない(9囘打切りから変更)
4.東京ドームでは4月中、デーゲームも実施しない

政府からの強い要請を受けて、いつたんは3月29日開幕を打出したセリーグだつたが、そのあまりに人を喰つた決定に再度政府からの要請があり、再檢討。
その際には球界の盟主を自認する讀賣ジャイアンツの滝鼻オーナーが「日程は我々が決める。お上が決めることぢやない」と發言。
さう、その通り。
だからこそ、政府に要請される前に常識的な判斷を下して欲しかつた。

私は、これまでにも書いて來たが、開幕日の決定に際しては電力供給の見通しと觀客の安全確保を擔保しなくてはならないと考へてゐる。
その意味では、今囘の決定は最低限の決定であり、私としては4月12日で大丈夫なのか疑問に感じてゐる。
すでにパリーグが4月12日開幕を打出してをり、選手會もセ・パ同時開幕を要望してをり、さらに野球ファンにもそれを望む人が多い。
でも、と私は思ふ。
セ・パ同時開幕ありきでは物事の本質を見誤る恐れがあるのではないか。
パが開幕日程を決めて以降の状況に、果して變化はないのか。
4月12日になれば、電力供給は大丈夫なのか。
觀客は無事に歸宅できるやうになつてゐるのか。

不安は殘るが、ともあれ、3月29日開幕などといふ非常識な決定と比べればまともな決定が下されたと思ふ。
特に上記2と4は評價したい。
東電・東北電管内で4月中にナイトゲームをするなどといふのは論外だし、東京ドームではデーゲームでも電力消費量は厖大だ。
この2點は當然といへば當然の決定だらう。
しかし、上記3はどうなのだらう。
これまでに決定してゐた9囘打切りを變更する理由が私にはわからない。
もしそれが開幕を延期することによるバーター的な考へに基くのだとすれば、合理的な理由だとは思へない。

ともあれ、これでプロ野球の開幕問題には一應の結論が出た。
選手の皆さんには、自分たちの出來る最高のプレーを見せることで、被災後の日本の活性化に貢獻して欲しい。
被災地の皆さんは4月12日になつてもプロ野球を見る餘裕などないだらうが、それを理由に「プレーをする氣になれない」などといふ情緒的な發言はもうやめて欲しい。
これも前に書いたことだが、それを云ふなら最低でも今年1年は野球などすべきではないし、年俸ゼロになることを覺悟の上で發言すべきだらう。
心情的なことと自分たちの職業は切り放して考へて欲しい。
それがプロに求められる姿勢だと思ふのだ。




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