阪神４－２廣島 （廣島）

先發投手は、阪神がプロ初勝利を目指す岩田、廣島は球界のエース・黒田。

岩田はランナーを出すものの、初囘は併殺、２囘は新井の走壘ミス、３囘も併殺と、廣島の拙攻に助けられて、３囘まで無失點。

３囘表。
先頭の岩田はセカンド・ゴロで１アウト。
しかし、鳥谷がレフトへぎりぎりの６號ソロを打つと、タイガースの怒濤の攻撃が始まつた。
赤星がセンター前ヒット、シーツはセーフティ・バントを決めて、２壘１壘。
金本の打球はサード寄りのピッチャー・ゴロだつたのだが、これを黒田が惡送球して、この間に赤星が歸つて２點目。
３壘１壘の場面で、リンくんがセンター前にタイムリーを打つて、３點目。
さらに櫻井がセンター前ヒットで滿壘。
矢野のセカンド・ゴロの間に、金本が歸つて４點目。
關本を敬遠し、打者一巡、岩田が空振り三振で、長いタイガースの攻撃が終はつた。

野球は怖いと思ふのはかういふところだ。
あの黒田ですら、自らの惡送球から墓穴を掘つてしまふことがある。
この４點はあまりにも大きかつた。

これで、岩田はプロ初勝利も同然だらうと思つたのだが、さうは問屋が卸さない。
４囘裏、１アウトを取つてからの４連打で１點を失ひ、依然として滿壘の状態で降板。
マウンドに登つたのは渡邊亮。
この二人といへば、思ひだすのは、７月２８日の横濱戰。
５囘２アウトを取つたのに、そこから滿壘として、渡邊亮に交替。
カウント１－３で雨のために中斷し、結局、再開後に押出しの四球・・・
けふも、押出しの四球で１失點したものの、なんとか代打・嶋をセカンドゴロ併殺に打ちとつて、ピンチを切拔けた。

５囘、６囘は、杉山が登板し、打者６人で終はらせた。
これで、勝ち投手は杉山。
美味しい勝ち投手である。
杉山には先發で勝利投手になつて貰はないと困る。

７囘は久保田。
いきなり連續ヒットでノーアウト２壘１壘。
相變はらず、ハラハラさせてくれるが、もう慣れてしまつた。
久保田のことだから、きつとなんとかするだらうと思ふやうになつた。
で、なんとかしてしまふのだから、たいしたものだ。

８囘はジェフ、９囘は球兒。
９囘の球兒の三者連續三振は壓卷だつた。

これで、廣島を豫定通り３タテし、貯金は５となつた。
來週は東京ドームでの讀賣戰。
相手も好調のやうだが、ここはなんとか２勝しておきたいところだ。
直接對決で少しでもゲーム差を縮めておきたい。
２位の中日は横濱に破れたので、２位とのゲーム差は１。
目の前に龍の尻尾がぶら下がつてゐる。
いよいよ、面白くなつて來た！



広島　広島X阪神　14回戦（広島 9勝 5敗 0分）

【勝利投手】　杉山 3勝4敗
【敗戦投手】　黒田 10勝6敗
【セーブ投手】　藤川 3勝2敗29S
【本塁打】
阪神： 鳥谷 6号ソロ（3回 黒田）
【継投】
阪神： 岩田 → 渡辺 → 杉山 → 久保田 → ウィリアムス → 藤川
広島： 黒田 → 広池 → 青木勇 → 梅津 → 永川



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＜けふのリンくん＞
４打數２安打、１打點、１四球。（３囘のタイムリーが今季１００本目の安打）

＜リンくん今季通算成績＞
打率.314、１３ＨＲ、４６打點、４２得點、１７四球、１盜壘。




＜２００７年ナマ觀戰・試合結果＞

５勝４敗

○　 3/31 開幕第2戰：阪神３－２廣島_（京セラＤ）

×　 4/21 阪神２－５讀賣 （甲子園）

×　 5/5 阪神０－２廣島 （甲子園）

○　 5/19 阪神６－０廣島 （甲子園）

×　 6/9 阪神１－４オリックス （甲子園）

×　 7/16 阪神２－４讀賣 （甲子園）

○　 7/18 阪神５－３讀賣 （甲子園）

○　 7/29 阪神９－４横濱 （甲子園）

○　 8/2 阪神６－５ヤクルト （甲子園）