いつものことながら、厳しくも充実した研修だった。
講師は手話通訳士でもあり、社会福祉の大学教師でもあり、
穏やかで、明るく楽しい人柄の女性だった
以下は、研修の報告書の内容の抜粋。
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読み取り通訳の集団的な検証を考える~スキルアップにおけるふり返り~
はじめに読み取りの基本をマスターするよう解説があり、
グループ研修をした。
・読み取りの基本姿勢 表情を中心にして全体を視野におく
・手話単語を正確に見る 表情・空間・うなずき・首振りを文法的に読む
・話の流れから内容を予測・推察する
・どんな手話をする人か見極める 日本手話 日本語対応手話 混合型
・起承転結に注意する 特に転に集中
以上のことに留意して、手話を読み取り、録音して、集団(4人)で検証した。
する(行動)→みる(私的)→かんがえる(分析)→わかる(仮説化)
という循環を通して意見交換した。
様々な指摘があり、共感があり、反省があり、とても有意義だった。
まとめの要点は、通訳者は表現者のリズムに乗ること、
文脈をつかむこと、場面や聞いている人を意識し、
反応を見ながら通訳しなければならないとのこと。
また、自分を卑下することなく、以前の自分より少しでも伸びたら、
プラス思考でがんばるようにとのことばはとても励みになった