『銀河鉄道の夜~Grayticket,Greenticket~』を再び創作するにあたって
もう一度、白石秀人著、宮沢賢治のリアルをはしる「異次元夢旅行」を
読み返しているとこのように記されていた。
賢治の童話は、観念の上だけの横すべりではない。
現実に深く根を下ろしており、大人も子供も、
目を凝らし耳を澄ませば、実感し得る地点(普遍的無意識層)で
語られている。それはまた、イメージの湧き出づる宝庫であり、
意味が固定されることなく、提示された問題を自由に感じられる「魂の泉」
のレベルにまで彫琢されている。
意味が固定されることなく、提示された問題を自由に感じられる…
まさに俺がパントマイムを好きな理由がこれなんだよね
意味を押し付けられるとさ
窮屈でたまらなくなるし
好きに、勝手に想像の世界で遊ばせてほしいのさ
賢治にシンパシーを感じるのは
必然なのかな
「銀河鉄道の夜」の他にも
「注文の多い料理店」、「やまなし」「よだかの星」を
マイム劇として創ってきたのも
その感覚があったからだと思う
再演も素敵な作業だ
忘れていた感覚が呼び起こされる
ワクワクしちゃうね
スーパーパントマイムシアターSOUKI
江ノ上陽一