スーパーパントマイムシアターSOUKI ブログ

「銀河鉄道の夜 Gray ticket, Green ticket」ご来場ありがとうございました。

オレの昔話を聞け!!!(最終話)

2021-05-19 20:44:38 | SOUKI

コモエスタセニョール&セニョリータ!!!

酔いしれてみたいのよ浅草の夜・・・

浅草橋で人形焼きの老舗「重森」で

修業中マサルちゃん(恋愛経験ナシ24歳)、

日曜に観光で訪れた雷門前でなかば詐欺同然の

人力車強引勧誘→吉原高級店直行でお給料3か月分泡と消えた120分!!

いいじゃないの、幸せならば・・・・(^^)

 

今日も浅草的ラテンチューンで

「人形は顔が命」にお送りしまっす☆

 

さてさてさて、1週こぼれ話を挟んだが、昔話最終回。

 

ダイバーだった頃、しばしば命の危険を感じる場面に遭遇したものだ。

今振り返ると恐ろしいのだが、当時は何とも思ってなかったというか、

バカだったというか、むしろ楽しんでる感があったから恐ろしや。。。

 

例えば、

暗渠(あんきょ)の仕事、というのがある。

そうね、原発なんかだとタービンの冷却水を海水からとるので、

水深の深いところにトンネルを作って、沖の方で冷却水をとるわけだけど、

この水中トンネルを点検する仕事があり、これは誰もが嫌がる仕事であった。

何故なら、縦に深く潜ってから横に泳がなくてはならないので、

何かあっても真上に浮上できないし、恐怖感はマックスである。

その危険度から緊張が高まり過ぎてしまって、ショック死する人も居たなあ。

そのかわり、ギャラはすこぶる良かった。。。

 

オレはお気に入りのホステスさんに貢ぐため、

喜んでホイホイ働いたものだ、暗渠。

 

それから、あれは横浜磯子沖の現場だったかな、

岸壁工事のため、クレーン台船で10メータ角くらいの

大きな鉄板をワイヤーで吊り上げていた。

30メートルくらい離れた場所で、オレは水中溶接の作業をしていた。

離れた場所だったので気にもしていなかったのだが、

突如ワイヤーが切れ、鉄板が落下!

 

皆さん、空中で紙を落としたことあるでしょう?

真っすぐ下へは落ちず、ひらひら右に左に泳ぎながら落ちるじゃないですか。

あれと同じ・・・落ちた鉄板が海面に落ちた瞬間、横に走って、

関係ないと思ってたオレの方へ向かってきたのである!

 

勿論逃げる時間も余裕もない。

へ?と振り返るくらいの時間しかなかったと思う。

 

鉄板は俺の右腕のウエットスーツをかすって隣の鋼管杭に激突、

その衝撃で岸壁が欠損、崩壊するという事故に・・・

 

あと50センチ右に居たら水中ギロチンでした・・・。

 

ダムの現場で遭難しかけたこともある。

ダムの現場で船上作業中、別の現場へ行くよう指示され、

船外機にエンジンをかけて向かったわけだが、

その日は強風が酷い日で、

非力なエンジンではなかなか前に進まず、

エンジン全開で向かっていたらなんとガス欠!

 

先輩と二人、風に流されるがまま、

現場から遠く離れた寂しい護岸に漂着してしまったのである。

 

ふたりともドライスーツを着ていたので、

足ヒレ付けて泳ぐか?

陸へ上がって現場まで歩くか、話し合った。

 

俺たちは作業船を乗り捨て、

陸へ上がって湖のふちぞいに歩くことにした。

 

これが、間違いであった。。。

 

木々の間に雪が残っているような季節、

どこもかしこも急斜面で道などない。

ちょっと誤れば滑落する恐怖と、

大自然そのものに拒否されてるような孤独感で、

マジ泣きたくなった。

 

大きな鹿が、丘の上でこっちをじっと見つめていたのを覚えている。

 

昼前に現場を離れて、結局事務所近くに戻れたのは、

すっかり日が暮れた夕方だった。

 

やっと県道に出られて、先輩と抱き合った!

やった、俺たち生きてる!って感じ。。。

何だか事務所、わさわさしてない?

何、あのピカピカクルクル・・・

 

現場事務所前にパトカー3台。

すっかり遭難事故として現場は

てんやわんやの大騒ぎだったのでありました。

 

あの時はホント怒られたなあ。。。

 

こんなエピソードはほんの序の口である。

密度の濃い、僕の青春時代の1ページ。

今でもあの頃を思い出す。

戻りたいかな、いや今がいいかな。

 

この続きを聞きたい人は、酒場でどうぞ☆ 

 

キャネコサトシ