肩の凝らない漢方の話

漢方薬にまつわるあれこれを、気の向いた順に語っていきます。
私たちの生活に根差した漢方の世界をご紹介します。

★薬食同源★ 旬を食べる「柿」

2023-10-12 14:48:00 | 薬食同源

秋の果物といえば柿ですね。
柿は、万葉集や源氏物語にも登場する、古くから身近にある果樹です。
柿は、実だけではなく、葉、ヘタ、木すべてが役に立ち、捨てるところがありません。

生の実には、ビタミンCの他、カリウム、βカロチン、ペクチンなどを多く含み、風邪や動脈硬化の予防、美肌効果、悪酔いや二日酔いにも効くといわれています。
むかしから、「柿の実が赤くなると、医者が青くなる。」と言われるほど、栄養価の高い果物です。
ただし、胃腸を冷やすので、食べすぎには十分注意してください。

干し柿は、炭水化物、カリウム、食物繊維を多く含み、疲労回復、便秘改善や生活習慣病の予防に効果があるといわれています。

柿の葉には、とてもたくさんのビタミンCが含まれています。
柿の葉で作ったお茶は、血管を強くし、血液をサラサラにするといわれており、生活習慣病や風邪、老化の予防に良いといわれています。
柿の葉茶は、6月から9月にとった柿の葉をきれいに洗い、2日ほど陰干しし、2~3分蒸して、細切りにし、完全に乾燥させます。これに熱湯を注ぎ、10分ほど蒸らし濾していただきます。

柿の渋は、染物や団扇、和傘、渋紙などの工芸品にも使われますが、民間薬としても使われます。
盃1杯の柿渋に同量の大根おろしを加えて飲むと高血圧や脳卒中の予防になるそうです。

柿のヘタ(柿帯 シテイ)は生薬として漢方薬に使われています。
しゃっくりの特効薬で、癌の治療中に頻発するしゃっくりにも効果があることが、国立がん研究センターのHP等でも紹介されています。しゃっくりでお困りの方は、一度お試しください。

また、柿の木は、硬く磨くと光沢がでるため、指物や床柱、茶道具などに使われる銘木だそうです。 

古くから余すことなく愛用されてきた柿。その花言葉は「自然美」「恩恵」。旬の今、柿の恩恵にあずかってみませんか。
柿の葉、柿のヘタ。取り扱っております。興味のある方は、一度お問い合わせください。

最近、なんだか調子が悪い。
「どこも悪くないですよ。」「様子を見ましょう。」と言われたけれど…
そんなモヤモヤ解消に漢方を試してみませんか?
あなたの体質に合った漢方薬をご紹介します。
何日分からでもお試しいただけます。相談は無料。お気軽にご相談ください。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「小腸」の話 | トップ | 漢方小噺 ~2024年はどんな年~ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

薬食同源」カテゴリの最新記事