FNさんの50号制作の続きです。
昨年に続いて奥入瀬風景を描いています。
昨年はかなり苦労して仕上げましたが、今年は結構順調にここまで進めています。
ここでのアドバイスは、本庄のFさんと同じように、木の表現です。
木は、素人は、電柱のようになってしまったり、ビニールテープやホースのようになりがちです。
これを本物の木に見せる方法は、おできを作ることです。
木の途中から枝が出かかって、出なかったような部分を作るのです。
私は、それをクククッと上に伸びていくと言って教えます。
今は、まだ木がなめらかにホースのようになっています。
ーーー
水も白すぎるので、もっと暗い部分を多くする必要があるでしょう。
奥入瀬の水はこのように白い泡のように見えるので、それを審査員が知らないと
こんな水はおかしいよと言われます。
水は透明ですが、素人は透明なものは白いと思ってしまう人がいるようです。
それと勘違いされそうなのです。
因みに、ガラスを描くときも同様です。透明なガラスは白いと思っている人がいます。
透明な物は、白いのではなく、向こう側にあるものが見えるのです。
水は、角度にもよりますが、上にある物が写ります。
流れのあるものは、表面が凸凹しますから、周りにあるいろいろなものが写ります。
多くは、空が写ることが多いでしょう。
この奥入瀬の風景は、空があまり見えませんから、林の植物がほとんどですが、
泡があるので、白くなります。
しかし、近い部分は、川の底が見えるかもしれません。その辺りは良く見て描きたいところです。