竜の柩3が読み終わりました。
この記事は、これから本を読む人は、内容がわかってしまうので、読まない方が良いかもしれません。
でも、どんな本か内容を知りたい人は、読みたいと思う気持ちが湧くかもしれません。
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話が宇宙に飛び出して、他の星に不時着したという展開で、進んでいきました。
宇宙への飛び出しの方法は、氷の中で眠っていたノアの方舟が、実は宇宙船だったという設定です。
こうなると、SFですね。
私は、考古学と神話の関係を紐解く科学者の話だと思いながら読んでいましたが、
どうも話が飛躍しています。
神話で語られる神は、実は宇宙人だったのではないか?
そう考える方が、つじつまが合ってくるという話までは、ないこともないか?
などと思いつつ、主人公の説に説得されていました。
しかし、3巻の終わりになると、宇宙の他の星だと思っていた所が、実は過去の地球だった。
それは、4000年前のメソポタミア。
読んでいる途中で、それらしいことを予感させるものがありましたが、やはりそうかと思いました。
そうなると、飛んで行ったノアの方舟は、タイムマシンですね。
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そのメソポタミアのシュメールの時代に、タイムマシンがあった。
空飛ぶスクーターもあった。UFOのような円盤もあった。
おまけに、核兵器もあったという設定です。
そんな凄いものがあるにもかかわらず、それ以外の物は、ほとんどその時代の物なのです。
では、なぜそれ以降の時代に神はいなくなってしまったのか。
神が地上に居られなくなる何らかの出来事があったということですね。
それが、核兵器による環境破壊。人間にはあまり影響がなくても神にとっては
大変な害があるということなのか。
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主人公たちは、4000年の未来からある能力があると判断されて、タイムマシンで運ばれたのだから、
それなりの理由がある。しかもその後の歴史を知っているのだから、ある意味神に近い存在でもある。
などということで、その時代の神と対面する。
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ストーリーは飛躍して、空想科学小説的になりましたが、その間に交わされる会話の中に、いろいろな話が出てきて、
歴史の勉強になります。
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ただ、一つだけ、私が勉強したことと違うことがありました。
ポセイドンがゼウスの弟として語られていました。
私が勉強したのは、ポセイドンはゼウスの兄なのですが。
しかし、高橋さんが言うのですから、何らかの根拠があってそう書いているのでしょう。
私は、その説を知らないので、高橋さんが取っている説は、どこからのものなのでしょうか。
つづく