3月10日
東京大空襲の日
宣長を読みふける日となりました。
神社本庁包括下には「神社本庁憲章」というものがあります。
神社関係者のよってたつところであり、昭和55年に成立したものです。それから46年、この憲章を神社関係者がどれだけ大切にしているのかといえば、近年の神社運営が商業的になっていっているのを見ると、さほど気にせずにしていると云えるのではないでしょうか。
神職は、古典を修め、礼式に習熟し、教養を深め、品性を陶冶(とうや)して、社会の師表たるべきことを心がけ、使命遂行に当っては、神典(古事記、日本書紀等)及び伝統的な信仰に則り、いやしくも恣意独断を以てしてはならないようになっています。
神社境内地等の管理は、尊厳を保持し、神符守札等の取扱いについては、信仰上の尊厳を汚してはならないと明記されています。
神社関係者がこれらの憲章を遵守すれば、最近のような商品守りなどは社頭にでることはないはずですが、あちこちの神社で参拝者の授受心ではなく購買心をあおっているかのようなものが氾濫しはじめています。
神社本庁では、最近、そのことを戒める通知や神職専用サイトのHPに過去の通知文等を掲載し始めましたが、この神社本庁憲章こそが、もっと大事にされなければならないはずです。
ところが、昭和55年に『神社本庁憲章の解説』が発刊された後は、世の中が変わっていっているにもかかわらず、この古い解説書をもとに研修会を実施しているのが実情です。もともとは総代さんの研鑽や氏子崇敬者さんの教導にも使用すべきとの考えで解説書ができたにも拘わらず、恐らく、そうした研修会は皆無でしょう。
また、著名神社から御祭神を分祀し、新たに神社ができていることも仄聞します。憲章では祭神変更について諸手続きを必要としていますが、この分祀へのそうした縛りはなく、一社の事情でできること自体、問題ではないかと思います。
憲章自体の見直しを行うべき時代になっていると思いますし、解説書に「フィルム録音テープ等」などが記載されている自体、時代遅れの解説書にもなっています。
この憲章は、現在、神職になるための必須科目として学ぶことになっています。この解説書に上記の通知文等教学的、実務的な内容を加えていくことによって、将来の神職が神社の尊厳護持を図ってくれるものと思いますし、そうした基で、ひたすら神明に奉仕し、祭祀を厳修することこそが御神威の発揚になっていき、その結果、氏子崇敬者の守護、地域の発展に繋がっていくものと思います。
明日は、早朝、東日本大震災復興祈願祭をご奉仕申し上げます。
お知らせ
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祭典・行事予定
※祭典は、どなたでも参列できます。神社ファンの方、是非、参列経験をしてみましょう!ご希望の方は、御一報いただければ幸いです。
3月11日 東日本大震災復興祈願祭
3月17日 午前10時 祈年祭
3月20日 春季皇霊祭遙拝 境内神社祖霊社春季祖霊祭
4月 1日 午前10時 月次祭
4月 3日 神武天皇祭遙拝