飼い主のいない猫にエサをあげている区民の皆さまへ
飼い主のいない猫を可哀相に思ってエサをあげたい気持ちは
わかります。
ただ、猫の繁殖力は旺盛で、未不妊・未去勢の猫は繁殖を
繰り返し、近隣の家々にフン尿などの被害をもたらします。
飼い主のいない猫による被害を受けている住民の迷惑も
考えてください。
エサを与えつづけることにより、そのような
猫を増やしてしまうことにもなります。
猫は野生動物ではありません。
一見、自由に見えても、屋外の生活は猫たちにとって
とても過酷です。
子猫の大半は衰弱、病気、交通事故などで死んでしまい、
運良く成長できても、病気やケガをして、
飼い猫のように病院で診てもらったり、
安心できる居場所はありません。
冬の寒さにも耐えなければなりません。
飼い主のいない猫にエサをあげるなら、
不妊・去勢をお願いします!
今いる一匹を不妊去勢することにより、これ以上、
不幸ないのちを生み出さずにすみます。
近隣への迷惑も防止できます。
飼い主のいない猫を捕獲して不妊去勢手術をし、
元いた場所に戻すことを、TNRと言い、
<Trap(トラップ) Neuter(ニューター) Return (リターン)の略>
猫の世話をしている区民、
ボランティアが取り組んでいます。
元の場所に戻した猫は近隣の理解を得たうえで、
一代限りのいのちとして、見守り管理をお願いします。
V字や水平の耳カットは不妊去勢手術をした猫の印。
さらに、TNTAを行っている住民やボランティアもいます。
これは不妊去勢をした猫を元の場所に戻さず、
里親を探すことです。
<T(トラップ)、N(ニューター)、T(テイム:馴らす)、A(アダプト:譲渡)>
保護されたばかりの子猫。
脅えと緊張で威嚇しています。
ゆっくりと人に馴らしてゆきます。
子猫や、人に馴れている成猫は、
なるべく里親を見つけてあげましょう。
(但し、すでに屋外生活が長く、人と暮らすことが
かえってストレスになる猫もいます)
杉並区では、
飼い主のいない猫を増やさない活動支援事業
(不妊去勢手術の助成事業)を行っています。
次回の申請受付は9月です。
グループでも個人でも申請できます。
また、杉並どうぶつ相談員も、
不妊去勢手術に協力的な病院をご紹介したり、
飼い主のいない猫の里親探しにご協力しますので、
サイドバーのメッセージよりご相談ください。
飼い主のいない猫に安心できる居場所を。
環境衛生に配慮しつつ、
「いのちを大切にする杉並区」にしていきたいですね
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