杉並どうぶつ相談員

杉並区と協働し、人と動物が和やかに暮らせる地域をめざします。

<能登半島地震>石川県ペット相談窓口

2024-01-12 17:06:32 | ペット防災・災害時対策

令和6年(2024年)は元日から災禍の幕開けとなってしまいました。

能登半島地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地で不眠不休の救援活動をされている皆さまに深謝いたします。

すでに、杉並どうぶつ相談員facebookにはアップしておりますが、
石川県は被災ペットの相談窓口を設置しています。

令和6年(2024年)能登半島地震に係るペットに関する相談窓口

令和6年(2024年)能登半島地震に係るペットに関する相談窓口

石川県

 

また、公益社団法人 石川県獣医師会が動物対策本部を立ち上げています。

お知らせ|石川県獣医師会

(以下、獣医師会HPより引用)

活動内容:(1)負傷した被災動物への応急手当
     (2)被災動物の保護及び管理(避難所における適正飼養指導を含む。)
     (3)被災動物に関する情報提供
     (4)施設、設備及び物資の供給その他必要な災害応急業務
     (5)その他、対策本部が定めた事項

被災動物の救護活動および被災された飼い主様への飼育支援活動に
使用される募金も開始されました。
詳しくは以下からご覧ください。

令和6年能登半島地震動物対策本部からのお知らせ|石川県獣医師会

 

(以下、石川県動物愛護推進員の方のXより)

被害の大きかった地域を中心に
被災動物および迷子の動物が多数確認されています。
行政としても相談窓口を開設しています。

我々石川県内の団体も捜索や一時預かり等相談に応じていますが、
どうか行政への情報集約にご協力ください。
(原文ママ)

(1/16追記)石川県動物対策本部で犬、猫、小動物の一時預かりを開始されています。
      詳細は下記からご覧ください。

http://www.ishikawa-vma.org/_kanri/wp-content/uploads/2024/01/%E4%B8%80%E6%99%82%E9%A0%90%E3%81%8B%E3%82%8A%E5%91%8A%E7%9F%A5.pdf

・・・・・・・・・・・・・

被災地は未だに被害の全容が掴めず、避難所や車中泊、
孤立した集落に残されている方々など、
心身ともに厳しい状況に追い込まれている被災者が
多数いらっしゃると報じられています。
一刻も早く、少しでも安らげる環境で過ごせますよう切に願っております。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

震災救援所ペット同行避難訓練などの参加報告

2023-12-25 18:01:33 | ペット防災・災害時対策

今年度は震災救援所(区立の小・中学校)のペット同行避難訓練が一挙に増えました。
10月~12月のほぼ毎週末、<災害対策班>を中心に、
各地域の相談員が15か所(2023.12月時点)の救援所訓練やセミナーに協力参加しました。

・保健所が主導し、相談員が協力した救援所訓練 8か所
・相談員だけで対応した救援所訓練(30分セミナー3カ所を含む)7カ所
・事前打ち合わせ 2か所    

ペット同行避難訓練と言っても、実際にペットを連れて訓練するわけではなく、
飼育用テントを設営して資材を展示し、発災時に必要な対応などを
震災救援所運営連絡会、住民、飼い主や生徒の皆さんに説明しました。

(見やすいよう校庭に設置したテント。ペット飼育場所は
なるべく屋内か、風雨を凌げる場所に設けていただくよう
お願いしています)

今年度は新たに、同行避難をイラストにしたフリップボードを見せながら説明しており、
口頭だけで説明するよりわかり易いと好評ですが、
説明時間が短かったり(最低10分は必要)、質問の時間が取れないと、
聞いている人たちにどれだけ伝わっているのか不安が残りました。

(テント設置場所では、ぬいぐるみに埋め込んだマイクロチップを
リーダーで読み取る体験も行いました)

3か所の震災救援所で、ペット防災・同行避難のセミナーが開かれました。
30分のセミナーで概要は充分カバーできますので、
救援所には、先ずはこうしたセミナーを開いていただき、
全体の流れや段取りを把握してから訓練をされると効率が良く、
実際、その後の進展(飼育場所の選定など)も速やかなようです。

(相談員が講師を務めた同行避難のセミナー)

ペット同行避難訓練を行う救援所は区の東部や井の頭線沿線に
偏りがちでしたが、今年は区の西部にもひろがりました。
同行避難へのスタンスや取り組みは救援所の事情などによっても異なりますが、
区と相談員の地道な努力が少しずつ実を結んできているようにも感じます。
反面、課題も浮かんできています。
救援所の訓練やセミナーの場には動物を飼育している方が少ないため、
飼い主さんに向けた啓発や情報提供にも注力する必要があります。

発災時、震災救援所は飼い主とペットにとって最後の受け皿。
救援所に向けてもまだまだ周知不足ですので、
区が5ヵ年計画でペット用初動ボックスを配備している間に、
同行避難への備えや訓練を行う救援所が増えることを期待しつつ、
ペットを連れての訓練も視野に入れて引き続き協力してまいります。

また、飼い主さんに向けては、家族やペットのためにも在宅避難が望ましく、
家屋の安全対策を施していただくことや、
万一の時のためにペットの一時預け先の確保、
さらに、飼い主同士が地域で協力しあえるような下地作りも進めていきたいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

防災フォーラム2023@西荻地域区民センター

2023-11-20 00:55:27 | ペット防災・災害時対策

杉並どうぶつ相談員も毎年参加させていただいている防災フォーラムが
西荻地域区民センターで開催されます。

12月3日(日)午前10時~午後3時半 入場無料

イベント詳細はこちらから↓

 

協働事業 防災フォーラム2023(西荻地域区民センター)

杉並区公式ホームページ

杉並区公式ホームページ

 

 

★ 今年度は相談員によるペット同行避難の講話があります!

  • 講話(午後1時~2時)
    (1)「杉並区の防災対策」 講師:区危機管理室防災課長

    (2)「災害時のペット同行避難について」 講師:杉並どうぶつ相談員 佐伯 由紀子

  • グループ討議(午後2時~3時30分)

        3階 3・4集会室        定員 60名(先着順 無料)

 

   相談員もブースを出し、同行避難用品などの展示をいたします。

 講話の後、グループ討議もあります。
 杉並区のペット同行避難についてご説明する機会は多くありませんので、
 ペットの飼い主さん、震災救援所運営連絡会の方々、
 同行避難についてご関心のある区民の皆さま、
 是非この機会にご来場ください。お待ちしております!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月4日・5日 防災イベント@区役所に参加しました。

2023-09-17 19:12:36 | ペット防災・災害時対策

<関東大震災100周年 災害を知る・備える>

多くの尊い人命が奪われた関東大震災から今年で100年。
節目の年に、災害への知識と備えを再考しようと開催された
危機管理室  防災課主催のイベントに今年、
杉並どうぶつ相談員も初めて参加させていただきました。

現在、区役所1Fロビーが工事中のため
エントランス脇のイベントスペースにて実施。
相談員もブースを出し、パネルやリーフレット類の他、
同行避難に必要なペット用品の展示などを行いました。

4日の朝は降雨で心配しましたが、
雨も上がり、無事に開催することが出来ました。
今夏は異常な暑さでしたが、二日間とも蒸し暑かったです。
(屋内に入るとスーッと涼しい)

<災害対策班>のメンバーが二日間、交代でブースにて対応。
区役所を訪れた方々などに、ペット防災や同行避難について
資料を差し上げ、説明しました。
両日で100名ほどの区民の皆さまが立ち寄ってくださいました。
区議の方々も数名、寄ってくださり、意見交換をしました。

「ペットがいても震災救援所に避難できるの?」
と訊ねる方もいらして、まだまだ同行避難の周知は必要と
感じました。

 

    (起震車で揺れを体験)

三々五々、訪れた方々が関東大震災の写真に見入ったり、
防災品の展示を眺めて、職員に質問されていらっしゃいました。

発災時、命を守るために、
住宅の耐震化や不燃化、家具の転倒防止策などを講じていただくことや、
最寄りの震災救援所(区立の小中学校)の同行避難・
受入れ体制を調べておくこと、
飼い主同士が震災時にペットを預かる/預ける など、 
地域で共助の繋がりをつくっておく必要性を今後もアピールして
いきたいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

⑪ペットにオーダーメイドの避難計画を

2023-04-16 17:46:55 | ペット防災・災害時対策

オーダーメイドと言うと、何やら高級なイメージもありますが、
ここでは「個別の」といった意味合いで捉えてください。

昨年(2022年)7月の夜、車にネコ3頭を乗せて長野県へ移動中、
線状降水帯の発生による豪雨に巻き込まれました。
高速道路はあっという間に冠水して通行止めになり、やむなくPAに避難。
まるで滝壺にいるような猛烈な雨で外が見えず、
大きな雨粒が車を襲うように激しく叩きつけてきます。
ネコたちはふだん、車にもキャリーにも慣れていて、好きではないですが、
落ち着いています。
けれど、その時はよほど怖かったのでしょう。
3頭が一斉にパニックになって鳴きだし、格子の隙間から手を突き出し、
必死にこちらを見つめて訴えているようでした。
幸い3時間ほどのプチ避難ですみましたが、いつ通行止めが解除される
のか分からず、ネコに水も必要だろうと思い、ヒヤヒヤしました。
この体験でわかったことは、ネコたちが恐怖に駆られて普段とは異なる
行動をすること、飼い主自身が不安感に囚われること(自分で判断しなければならない)
そして、ネコたちにとっては飼い主と一緒にいられたことが救いだった、
ということです。

(🐱豪雨でパニックになったお三方)

震災の被害を正確に予測するのは困難です。
発災しても在宅避難でペットと一緒に過ごせれば幸いですが、
問題は自宅から避難せざるを得なくなった時です。

環境省による同行避難のガイドラインは全国を対象にしており、
自治体の指針も、全動物種に向けて一様に書かれています。
ですが、実際には、動物種、性格、年齢、持病など
犬でも猫でも小動物でも個体差があり、それぞれ異なります。
外飼いだったり、室内飼いだったり、多頭飼育であったりと、
飼育環境も違います。

大震災なのだから個体差など考慮しなくても命さえ助かればいい
という考え方もあるでしょうが、やっと辿り着いた救援所で
ペットをストレスで衰弱させたくはないものです。

飼い主さんには、自分のペットの性質や特徴を考慮し、
「うちの子」避難計画を立てておくようお勧めします。

ペットの性質だけでなく、お住まいの地域の被害予測を区のハザードマップで
調べたり、家屋の耐震性、耐火性についてもご確認ください。
また、発災は在宅時とは限りません。仕事などで留守中に起きたらどうするか。
ご近所づきあいがあれば、自宅の状況を見てもらえるでしょう。

*とくにペットを飼っている高齢世帯については、防災会や民生委員の方々に把握して
 おいていただけると幸いです。

普段の外出時にも使えるペットカメラを設置しておくのも一案です。
水は数か所に置いておきましょう。万一のために自動給餌器も。

震災救援所への避難は最後の手段として、
ペットと一緒に過ごせる避難先はあるか?
ペットを安心して預けられる場所はあるか?
車中泊か?テント泊か?
飼い主とペットにとって最適な避難計画を家族で話し合っておきましょう。
持ち出し品の分担も決めておくと良いですね。

🐾発災時、自宅が無事であれば、ペットを預かるなどの助け合いを<m(__)m>

A4サイズで豊富なイラストと写真を交え、見やすく、
わかりやすい「ペット防災ハンドブック」。
ペットと避難した体験談も多数掲載されていて参考になります。

東京湾北部地震は30年以内にM7クラスの地震発生率が
70%程度と言われています。
いつ起きてもおかしくはない状況……

発災から命のタイムリミットとされる72時間は人命優先。
その間は、「自助」で乗り切るのが基本です。
私たち一人一人が家屋の耐震化に努め、火事を出さないようにし、
(*家を出る時は電気ブレーカーを切る。戻って来た時は不用意に電源を入れない)
必要な物は普段から準備しておくーー

ペットを守れるのは飼い主だけ。
ペットが頼れるのも飼い主だけです。

 

<関連記事>

ペット同行避難①杉並区では? - 杉並どうぶつ相談員

②なぜ同行避難が必要か? - 杉並どうぶつ相談員

③震災救援所でのペット飼育・その1 - 杉並どうぶつ相談員

④震災救援所でのペット飼育・その2 - 杉並どうぶつ相談員

⑤救援所以外の選択肢は? - 杉並どうぶつ相談員

⑥平時の備えとペット防災 - 杉並どうぶつ相談員

⑦地域で共助のネットワークを☘ - 杉並どうぶつ相談員

⑧<お願い>震災救援所運営連絡会の皆さまへ - 杉並どうぶつ相談員

⑨ネコの避難はハードルが高い!? その1 - 杉並どうぶつ相談員

⑩ネコの避難はハードルが高い!? その2 - 杉並どうぶつ相談員

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする