東京湾などを震源とする大震災はいつ起きても
おかしくないと言われています。
ペット同行避難/在宅避難のための準備はお済みですか?
各地で災害が起きる度、「ペットがいるので避難所へは行けない」
「迷惑をかけるから……」と避難をためらい、
危険な家にとどまる住民が後を絶たず、
一方で、置き去りにされた動物たちに、多くの人が心を痛めてきました。
杉並区では原則、同行避難ができます。
家屋の損壊や火災など、自宅に危険が迫ったら、
最寄りの震災救援所(区立の小中学校)に避難してください。
但し、ペットの受入れは各救援所の判断になりますので、
最寄りの救援所が受け入れるかどうか、受け入れ態勢はどうか、
ふだんから確認しておきましょう。
町会、自治会、防災会、救援所運営連絡会などに問い合わせるか、
一般の住民も参加できる震災訓練の折に訊ねてください。
(東日本大震災で保護団体により民家から救出された犬)
👉同行避難(*避難行動を指す)で肝心なのは、
飼い主が安全な場所へ避難する際には
ペットも連れて行ってください、ということです。
数回に分けて、同行避難について書いていきたいと思います。
区民の皆さまのお役に立てば幸いです。
第1回は、ペット同行避難:杉並区では?
*救援所に連れて行けるのは犬、猫、小動物です。
人に危害を与える恐れのある動物は受入れてもらえません。
*「広域避難場所」は大規模延焼火災が発生した際に避難する場所で、
救援物資は届きません。避難生活を送るのは救援所です。
*大型犬や中型犬はリードにつないで、小型犬や猫はキャリーケース
(クレート)に入れて避難してください。
*救援所までの安全な道を調べておきましょう。
以下、Q&Aでご確認ください。
Q.どんなタイミングで同行避難をするか?
自分の身に危険を感じた時です(飼い主が無事でいなければ
ペットの命を守れません)。
例えば、自宅に火災が迫ったとき。これはもうとにかく
急いで最低限の物だけを携えて逃げなければなりません。
空爆から逃れようと必死に避難していたウクライナの人々を
思い起こしてください。まさに命からがら逃げる状況です。
地震で自宅が損壊して住めなくなったり、余震で家が危ない時、
(熊本地震では、余震と思われた揺れが実は大きな本震でした)
家具の転倒やガラスの飛散が酷かったり、余震の揺れが怖くて
家に居られない場合(とくに一人暮らしや高齢者だけの世帯)など。
命の危険を感じたら、必ずペットを連れて避難してください。
ペットを自宅に残すと、火災や余震の被害などで、救出できなくなります。
Q. 救援所にペットのエサや水、ケージなどはありますか?
A.ありません。ペットに必要な物はすべて飼い主が用意してください。
最低限必要な水や餌、薬などは緊急持ち出し用に普段から分けて
保管してください。(緊急持ち出し品はなるべく軽量に)
ケージは畳み、家の外や、車の中など、すぐに持ち出せる場所で保管しましょう。
*ペットの防災品については後述します。
Q. 救援所でペットの世話をするのは誰ですか?
A. 飼い主です。救援所の指示に従い、飼い主同士、協力してください。
Q. 救援所ではペットと一緒にいられますか?
A. 一般の避難者には動物にアレルギーがあったり苦手な方が
いるため、人の避難スペースに動物は入れません。
ペットの飼育用に決められた場所へ飼い主が行って世話を
します。
飼育場所は風雨をしのげる屋根のある駐輪場、階段の昇降口や
ピロティ、体育用具室、倉庫などが望ましいですが、
救援所によっては屋外のテントになります。
*救援所での飼育については後述します。
Q. 怪我をしたペットが治療を受けられる場所はありますか?
A. 負傷動物救護所が以下の救援所に設置されます(区内5カ所)
応急処置が受けられます。
井草中学校 杉森中学校 高井戸第二小学校、
東田中学校、杉並和泉学園
*獣医師が巡回して対応します。常駐ではありません。
*ペットの怪我などに備え、最寄りの動物病院(複数)を
確認しておきましょう。
(総合震災訓練に参加した飼い主さんとペット)
<関連記事>
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