容態が急変した林家三平が、救命医に「しっかりして下さい。あなたのお名前は?」
と訊かれたときの「加山雄三です」という返答。
今日の段階で死者70人、行方不明者18人の被害を出した広島の水害。
土砂災害のあった八木地区は元々はこんな名前の地域だった。
先人の警告である。
水が蛇のように落ちる地として「八木蛇落地悪谷」と呼ばれていたが、
現在は「八木」となり、災害のイメージはなくなっていた。
よっぽど悲惨な、嫌な事があったに違いない。
残っていたら、こんな名前の地区に誰が住もうか?
昨今は、市町村合併などで安易に地域の名前を変えているところがある。
物を残しても、こんな地域はみんな流されてしまうのだ。
言葉でしか残せない。
言葉は生きている。
だから、大切にしなければいけないのだ。
私が住んでるここは、通称であるが『塩辛』と呼ばれている。
大昔、偉い殿様がここを通った時、塩辛い食べ物を出されて、大変喜んだそうだ。
そんな言い伝えがある。
みんなから『いかのひょうから』と馬鹿にされている。