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桃栗三年柿八年、、、

2014年06月04日 15時40分13秒 | 日記

 以前にも書いたことがあるのだが、うちの小さな庭には実のなる木が多い。

こんな狭い庭に、これでもかぁ、というくらい植えてある。

植えられている木々たちも迷惑な話なのかもしれないが、

なんとか生き抜いて、実ってくれている。

・・・今年は、梅の実が豊作。
(ただし、この梅は枝垂れ。最初から実をとることを期待して植えたわけではない。)

      


 全くもって個人的嗜好だが、実が生るとワクワクしてしょうがない。

  (それなら田舎で果樹園でも営めばいいかもしれない、と思わなくもないのだが・・・。)
  (これはきっとお母ちゃんが猛反対するだろう・・・。^^;)

 そして、その木々たちの中にビワの木がある。

それは、たまたま買って食べた、長崎の茂木のビワ。

美味しかったので、残った種を乾燥して、なんとか発芽させて、庭に植えたのだ。

記憶が曖昧だが、多分十年位前のことだったと思う・・・。

狭い庭なので、発芽した苗を何カ所かに植えた。

去年は、台風でその内の一本が倒れて、ちょっと大変だった。

というのは、ビワの木というのはかなり硬いのだ。

倒れた木を切って廃棄しようとしたのだが、硬くて簡単には切れない。
(新しく切れ味のいいノコギリを買ってきて切ったほど・・・。)

切った幹の部分は、これで木刀でも作ったら、きっと泥棒には効果的だろうな、

と思う位、素晴らしくまっすぐで硬くて重い木だった。
 (・・・が、結果、惜しみながらも廃棄した。)


 そんなビワの苗木の中で、唯一陽当たりのいい処に植えた木が一本。

それが去年くらいからようやく小さな実をつけ始めた。

・・・そして、今年。

花がかなり咲いていたので、期待は大きく膨らんでいた。

で、こんな感じに実が生った。

            

     


 ホントはきちんと摘果して、袋でも掛けて食べれるようにしたかったのだが、

陽が当たるとはいっても、場所がちょうどお隣さんとの境界、

そして一段上のうちの庭には大きくなったサクラの木・・・。

    こんな感じ。
   

つまり、脚立を立てにくく、手入れしにくい場所なのだ。

キチンと摘果して、袋かけをしていたら、おそらく立派に結実したと思う。

ふ~~、もうちょっと植える場所を考えればよかった。・・・残念である。



 そんなこんなでこの数週間ほど、指をくわえてチョコチョコ庭の方を眺めていた。

すると、カラスが1羽、(おそらく毎日同じカラスなんだろうと思うのだが、)

この1週間ほど、一段上にあるサクラの枝に止まって、そこからビワの実をいじっていた。

微妙につついているような気配だったのだが、

なんと今日、さっきのこと、ついに実をもいで飛び立った。


 なんの世話もしてないビワなので、器量も悪く、キズも入っている。

しかし、そのカラスには、きっとご馳走だったに違いない。

それから数回飛んできては、実をもいでは飛び去っていった。

カラスの子がいるのだろうか・・・。



 十年もかけて育って、なんとか食べてみたかったのだが、

こちらの口には入らず、カラスのデザートに消えていった。

これも自然へのお裾分け、、、なのかな~。

カラスにお裾分けしていいものなのか、どうか、微妙なところだが、

彼らも自然(社会?)の中で生きている賢い動物。

雑食でゴミあさりで嫌われ者だが、うちのビワで腹がふくらむのなら、少しは役に立ったかな。

・・・でも、せめてカラスくん、どんな味だったのかだけ教えてほしいなぁ・・・




 桃栗三年柿八年、この後に続く文句は、

柚子の大馬鹿十八年とか、、、梅は酸いとて十三年、、、とか、、、

枇杷は九年でなりかねる、、、とかいろいろ言われるが、

うちの場合は、約十年でビワが生ったということになるんだろうな。

まことに月日の掛かることである。

 しかし、実のなる木は、楽しいもんだ^^

 ・・・なんとしてでも、来年は食べてみよう。