先々週から2,3度DVDの予約録画ができないことがあった。
BSの番組で、予約の時間、実際の映像を見てみると、
ビラビラが画面いっぱいに出始め、ついに録画機能が止まって、
「受信できません」、「録画を中止しました」。
そういう現象があって、昨日のこと。
DVDではなくて、普通にケーブルテレビのリモコンでニュースを見ていると、
画面にビラビラが出始めて、画面が真っ暗に。
しばらくして、うんともすんとも言わなくなり、
「受信していません。 E202エラー」
そんなメッセージコメントが画面に出てしまった。
インターネットが急に切れたりするのはなんとなく体験しているので、
そんなに慌てることはないんだが、テレビがこんな中断をすると、
あわてる以上に何にも言えななくなるし、反応が止まってしまう。
「どないしたらええねん。」としばらくこっちが静止画面になってしまう。
ようやく落ち着いてから、ケーブルテレビの契約書を取りだして、電話をする。
窓口の人が丁寧に説明してくれて、
言われた通りリモコンを操作すると、受信の状態がスゴク悪くて、
不安定な数字が出てくる。
詳しい意味は分からないが、どうもチューナーから外のケーブルのどこかで
障害が起こった可能性が高いらしいということが分かった。
そうこうしてリモコンを操作していると、
なんとテレビはなんにもしてないのに復旧して、見ることができるようになった。
なんともはや。こういうことってよくあるよなぁ、
と心の中で思いながらも、やっぱり原因は究明しておいた方が安心だし、
工事をお願いすることになった
ということで、
今日の調査工事になった
まぁ一人か二人くらいが来て確認するのかな、と軽く思っていたら、
なんと、高所作業車1台と作業者3人、それに交通警備に2人。
家の前2,30メートルを交通規制。
今どきのこういう工事が絡むかもしれない時は
驚くほど大掛かりなことになるのか、と少々こちらがビックリ。
ましてや、昨日の今日なのに、こんな体制で修理、工事に来てくれるというのは、
対応が早い、ありがたいと思うべきなのだろうか。
でも、心の中では、『たいそうやな』と思ってしまう。
で、実際調査、検査をしてもらうと、
道路から光ケーブルが引き込まれているところ。
外壁に設置している弁当箱のようなボックスがある。
どうもその中の接続が不調だったようだ。
そこを交換して修理するのだが、見ていると、
道路から入線している光ケーブル自体が数ミリくらいの細い線。
そして、そのボックスの中の線は、まるで髪の毛のような細さ。
詳しく見れなかったが、それが数本?数セット?。
むちゃくちゃ細いのが際立って、
それを交換する担当者の繊細な作業が20分くらい続いて、
うちのケーブルテレビは完全に復活して、修理は完了。
外では高所作業の車と通行止めにして、警備員が二人。
結局大掛かりな工事とはならず、
髪の毛よりも細いかもしれない光ケーブルの交換という作業で、
うちのテレビは息を吹き返した。
大掛かりな工事の準備と実際の修理内容が
あまりにも大きなギャップを感じて、心の中で苦笑いした。
そういえば、40年くらい前、そういう業界にいたことがあった。
当時、同軸ケーブルが普及して、画期的に通信事情が変わったのを思い出した。
それが今や、、、、こんなに細い光ケーブルなんだなと思うと、
この冬の寒風吹きすさぶ2階のベランダで、新鮮な驚きを感じた。
世の中の進歩は目で見て驚くくらい進んでるもんだ、と思うものの、
だから実感できるような代物ではなくて、こちらが理解できる外にある。
そして、あらためて技術の現実を思い知らされた気がする。
目に見えない位の繊細な線。あの中に大量のデータが瞬時に流れるなんて、
到底目に見えるものではないしなぁ。