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久々の雨

2018年04月24日 21時49分36秒 | 日記

 月に1回の通院のひとつ。今日完治で終了となった。

去年の9月から、治そう!、と一念発起して、通い始めて約7カ月。

毎日の薬を欠かさずに続けた。治ったのが目に見えるので、ちょっと嬉しい。

この間も違う病院で、ひとつ病気が完治して薬が減ったり、と

このところいいことが続いている。油断大敵だけど・・・。



 そして、駅近くのそのクリニックからの帰り道。

通院のときは降ってなかったが、久々の雨。

このところいい天気、快晴が続いていたので、

恵みの雨、と思いながら傘をさして歩いていると、

ああ、雨の香り。どこからか漂ってくる。



 花盛りの春が、足早に過ぎて、新緑の候になってきたところに

この久々の雨が、雨の匂いを醸し出しているのだろう。

 しばらく降り始めの雨の中を歩きながら、穏やかな気持ちになっていく。

歩きながら思ったのは、

この香りをどう表現したら伝えることができるんだろうか、と

真剣に考えてみる。

 多分、ほとんどの人はこの匂いを経験しているはず。

でも、表現して伝えるのは、ホントに難しいもの。

夏の暑い時、ザァーっと降る雨のときの匂い、草いきれ、とはちょっと違う。

春から初夏に移るこの季節の雨の匂い。

この匂いがきちんと伝えられたら、きっと芥川賞でも取れるんだろうな。



 いろいろ考えてみるものの、これといった適当な表現が浮かばない。

乾いた土と、生命力のある草や樹々に、雨の水分が染みわたっていくときに

この匂いが漂ってくるんだろうな、とは思う。土の匂い、というべきなのかもしれない。

 しかし、なんとも心が落ち着くいい香り。

とはいえ、ホンのひとときの自然のいたずら。

ズット香りが続くわけではなくて、いつの間にか薄れていく。



 うまく表現するのは無理やな、と思いながらも、気分良く家路を帰った。

いつもこんなに新鮮な思いを抱いて、自然を感じていたら、

病気なんかにはならないんだろうな。



    射干(シャガ)の花






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