月に1回の通院のひとつ。今日完治で終了となった。
去年の9月から、治そう!、と一念発起して、通い始めて約7カ月。
毎日の薬を欠かさずに続けた。治ったのが目に見えるので、ちょっと嬉しい。
この間も違う病院で、ひとつ病気が完治して薬が減ったり、と
このところいいことが続いている。油断大敵だけど・・・。
そして、駅近くのそのクリニックからの帰り道。
通院のときは降ってなかったが、久々の雨。
このところいい天気、快晴が続いていたので、
恵みの雨、と思いながら傘をさして歩いていると、
ああ、雨の香り。どこからか漂ってくる。
花盛りの春が、足早に過ぎて、新緑の候になってきたところに
この久々の雨が、雨の匂いを醸し出しているのだろう。
しばらく降り始めの雨の中を歩きながら、穏やかな気持ちになっていく。
歩きながら思ったのは、
この香りをどう表現したら伝えることができるんだろうか、と
真剣に考えてみる。
多分、ほとんどの人はこの匂いを経験しているはず。
でも、表現して伝えるのは、ホントに難しいもの。
夏の暑い時、ザァーっと降る雨のときの匂い、草いきれ、とはちょっと違う。
春から初夏に移るこの季節の雨の匂い。
この匂いがきちんと伝えられたら、きっと芥川賞でも取れるんだろうな。
いろいろ考えてみるものの、これといった適当な表現が浮かばない。
乾いた土と、生命力のある草や樹々に、雨の水分が染みわたっていくときに
この匂いが漂ってくるんだろうな、とは思う。土の匂い、というべきなのかもしれない。
しかし、なんとも心が落ち着くいい香り。
とはいえ、ホンのひとときの自然のいたずら。
ズット香りが続くわけではなくて、いつの間にか薄れていく。
うまく表現するのは無理やな、と思いながらも、気分良く家路を帰った。
いつもこんなに新鮮な思いを抱いて、自然を感じていたら、
病気なんかにはならないんだろうな。
射干(シャガ)の花
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