なんともドラスティックな金融緩和策だ。
そして、このインパクトは大きかった。加えて、国内外で評価の声が高い。
黒田ショックという言い方をされているが、その会見はまさに『黒田節』と言えそうだ。
パネルを交えての会見は、かつてない見たことのない光景。
そして、発表後の木曜、金曜の相場の活況はすさまじかった。
金曜、東証一部の出来高は過去最高を記録し、売買額は5兆円に迫るところまで行った。
引けにかけては、高騰から下落して萎んだが、
上下500円の値幅は、何とも豪快だった。
そして、昨夜の米国雇用統計の弱さにかかわらず、円は97円台中盤に下げた。
ダウも雇用統計の弱さにもかかわらず、下げも限定的なものになった。
米国の好調ぶりも、好材料になりそうだし、
週明けの日本株も、堅調さが期待できそうな気配だ。
こういった発信がどう評価されるのか、しばらく時間がかかっても当然なのだが、
ほぼ全面的に好感を持って受け入れられている。バズーカ砲に例えられるほど・・・。
いつもならこういう場合、否定的な意見が出てきてもいいものなんだが、
今回は、その声も限定的だ。なんとなく不思議な気がする・・・。
思うに、かつてこういう日銀砲が日本の市場から発信されたことがあっただろうか。
本音では、冷静に市場の動向を見ていきたいところだが、市場はすでに火が点いた。
これからの市場は、どれだけ波に乗れるかどうかで、相当な上下巾があると思う。
ただ、やはり1万4,5千円までの上げは、バブルではないと思う。
その線を境目にしてどうなるかが、これからの日本経済の中期的な展望につながっていく気がする。
うまく波に乗ろうとするか、それともジッと静止して、乱高下に見向きもせずに
我慢して、相場の全体的上昇を甘受するか、個人投資家の考えが分かれるところかもしれない。
目移りする乱高下に色気を感じるのは、個人の場合、どうしても避けにくい。
しかし、目移りして、結果大きな果実を見逃してしまっては、個人投資家としては、
情けない。
個人投資家の利点、フットワークと我慢力・・・・・。
それを最大限生かして、この好機をモノにすべし、と心に留めておきたい。
・・・・・とはいえ、うまくいかないのが相場なんだが・・・・・
ともあれ、しばらくは、取引に楽しみが加わったのは間違いなさそうだ。
少し浮かれ気味に楽しんでもいいのかもしれないな。
・・・・・ただ、少し懸念が残るのは、中央銀行である日銀が、
ここまで踏み込んだ金融施策をしてもええのかな、という疑問だけ・・・・・。
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