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手紙と電話

2013年01月31日 09時18分28秒 | 日記

 昨日、先月から通っている陶芸教室の先生から手紙が来た。

『なんやろう・・・。』、開封すると、

今週土曜日の教室を急用のため中止します、というお知らせ。

先生独特の字体の文章のコピーと、自筆の一言が添えられていた。


 お母ちゃん曰く、『汚ったない字やね。』

・・・・・・。芸術家的な字と言うべきだろ、と心で思う。



 しかし、『今どき、手紙かぁ~。』

なんとも不思議な気持ちになった。

当然のことながら、電話番号は、入会の時に書いてある。

電話なら安く済むのに・・・、と思ったが、

手紙もまた風流な感じでいいのかな、と少し納得。


 と、しばらくしてから、アッと気付いた。

生徒さんは、おそらく20人くらいいる・・・。

皆さんに電話で連絡を取ろうと思うと、結構厄介だ。

それに年配の人も多いし、電話だと時間もかかるかも・・・。

 そこで、手紙。

これなら確実に着くし、ハッキリと日付の確認もできる。


 なるほど!!、と改めて納得した。


 そんなことがあって、フト考えた。

電話が家に付いたのは、いつだったか・・・??

幼稚園の頃、住んでいたアパートの社宅に初めて電話が付いた。

でも、それは、1棟に1台・・・つまり、呼び出しの電話。

自宅に付いたわけではない。

自宅に電話が付いたのはいつだったのか、記憶がない・・・・・。

思えば、子供の頃には電話は全く無用のものだったから、

記憶に残ってないということなんだろう。

 電話が記憶に現れるのは、高校生の頃。

隣町の同級生たちと電話で連絡を取ることが増えた。


 以降、学生時代は、電話のない生活が続いた。

学生の頃、付き合っていたお母ちゃんに連絡するのも大変面倒だった。

急に会えなくなった時、下宿の先輩に代わりに行ってもらったこともあったなぁ。

お互い電話のない生活だったから、連絡の取りようがなかったのだ。



 ようやく自分の家に電話が付いたのは、結婚した時。

以来30数年・・・。

ダイヤル式からプッシュホンに代わって、ファックス電話に子機、やがてISDN、今は、IP電話。

そして、時代は、携帯からスマホ。

LINEやらコムやら、無料通話やスタンプやら、理解不能の世界が増えてきた。

諦めの気持ちも若干あるが、今のこの生活に必要であれば使ってみたい、

とも思っている。



 こんなことを書くと、少し年寄り臭いかもしれないが、

アナログの時代、そして手紙もまたいいな、と思っている自分がいる・・・。


 それと、こんなにいろんな道具がそろったことで、

恋愛の方法も変わったんだろうと思う。昔は、会うことさえ難しかった。

心の葛藤やら、すさまじいものがあったなぁ。

変にノスタルジーにひたってしまった・・・・・。

セピア色の時代が蘇ってくる。


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