諏訪山岳会公式ブログ

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大同心稜から横岳

2015年12月02日 | 八ヶ岳 バリエーション・アルパイン

大同心稜から横岳

1129日 晴れ   参加者:S原、F倉、F見(お試し)

暖かい日が続き、先週全く雪の無かった八ヶ岳もようやく真っ白になりました。お試しメンバー向けに、大同心稜から横岳に行ってきました。


美濃戸までの林道には雪は全く無く赤岳山荘まで車で入り、赤岳鉱泉を目指す。途中から積雪を見るが、冷え込みは甘く、峰の松目沢はまだ凍ってはいない様に見えた。

 

鉱泉付近で積雪5センチほど、大同心稜にはトレースがあり、上部で1020センチ程度の積雪。大同心稜で裏同心ルンゼを登ったという人に行き逢い、聞くと「あまり凍っていなかった」とのこと。去年の同時期に裏同心ルンゼが良く凍っていたことを思うと、今年の暖かさはやはり異常。

大同心基部で装備を整え、大同心基部を大同心ルンゼ上部へトラバースすると、南稜を登るという女性2人パーティが居た。真っ青な空の中にシュカブラで真っ白な岩壁が美しい。この日は小同心には誰も取り付いていなかった。

 
  
 

ルンゼの登りやすいところを左右にルートを取り、ワンポイントかぶり気味の凹角を越えるといやらしいところは終わり。念のためF見さん用にロープを出すが、すんなりと登ってくれました。

この後は稜線に向かって10センチほどの雪を踏んで20分ほど登ると縦走路に飛び出す。快晴微風、鎖場やはしごも出ていて問題なく横岳頂上へ。北ア方面は雲が湧いて見え隠れしていたが、その他は四方の山々が見渡せ気持ちよかった。

 

ひとつ気がかりなことは、稜線から見えた富士山が、頂上付近はは白いものの八合目以下は谷筋に雪があるだけで、2週間後の雪上訓練が危ぶまれる状態であること。今後の積雪に期待。

横岳で小休後、地蔵の頭まで縦走し下山、明るいうちに里に戻ることができた。F見さん、横岳周辺の岩稜帯も不安なく歩け、今後が楽しみです。

 
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このルートは小同心や大同心登攀後に下降に使われるルートですが、入門者の訓練には良いところと思います。もちろん、一般ルートではありません。



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