須﨑のgooブログ

福島原発、写真付きで日記や趣味

福島原発・SR弁が開かない検証

2012-07-22 15:14:06 | 福島原発

2012/7/21のNHKスペシャルで福島原発・2号機のメルトダウンの放送があった。SR弁が開かない状態の説明があった。なかなか興味深い内容だった。放送を踏まえて、より詳細な作動原理を調査してみました。

 

SR弁を開放は手動のものは操作できたが、遠隔操作のもの8個を開くことができなかった。 上図の「圧力異常上昇時」でシリンダー部が作動できなかったそうだ。 窒素ガスでピストンを上昇させ弁体を開けて、原子炉圧力容器からの主蒸気管の蒸気を圧力抑制室(S/C)へ送る。 これにより原子炉圧力容器の圧力と温度は(S/C)へ逃がすことができ、原子炉を守りメルトダウンにならない。

このシリンダ部への配管は長さ70m(直径50mm)あり、地震でやられて、窒素ガスが送付できなかったのではと言われていた。 この配管は、地震に対して配管レベルの一番下の(Cクラス)だそうだ。 事故調査報告では、この部分の記述があまり触れられていないそうだ。

東電の現場作業者の事故当日について「生死の状況の語り」は、緊迫感があった。 原発事故は、生命を奪う事故がを伴うので安易に「安全」だとか「事故は起きない」と考えてはいけない。